...二女神(めがみ)はむろん...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...同家では最近二女某(二二)さんに養子を迎えたが...
太宰治 「桜桃」
...春琴はその第二女にして文政(ぶんせい)十二年五月二十四日をもって生(うま)る」とある...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...二十歳になる二女のおかねと...
豊島与志雄 「土地」
...不レ屬二女王一...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...図中二女を載せたる小舟の後(うしろ)に立てる船頭はその姿勢不自然ならず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...ダラーニ(ヴァイオリン)の二女流に甘美なカサド(チェロ)を加えたのがコロムビアの世界名盤集に入っている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...勝川へ藤木の二女(むすめ)がずっといっているという事はしっていたのだった...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...二女に共通したものがあるのだったが...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...南独逸の半ば以上を占め、ガンブリヌス(麦酒神)の恵みを受ける豊饒な国に九百三十万の民草を統治するバイエルン国王――十一世紀以来、この国に君臨していたヴィテルスバッハ家の正統、十九歳で王位にのぼり、物語のような富と、数々の王城と、俊秀な叡智と、その詩才と、寛大な芸術の保護者たるゆえに全ヨーロッパに知られ、ユンケル(南部独逸貴族)の仰慕の的であった独逸の若い王、ルウドイヒ二世は、登位すると間もなく、精神上に影響を齎す特殊な憂鬱と、感覚の病的な鋭さにひどく悩まされている風であったが、八年ほど前から、孤独と隠棲に強い執着を示すようになり、マクス公の二女、ゾフィーエ公女殿下(後、アランソン公夫人として美貌をもって知られた)との婚約も解消し、首都ミュンヘンの南、チロル・アルプスをのぞむ幽邃な湖沼地帯の景勝の地に、幻想の赴くままに、つぎつぎに造営した、驚くべき耽美主義の城の中にひきこもって、完全に姿を見せないようになった...
久生十蘭 「泡沫の記」
...残る二女怪追えどもいかでか及ばん...
南方熊楠 「十二支考」
...二女竹姫はのちに有吉(ありよし)頼母(たのも)英長(ひでなが)の妻になる人である...
森鴎外 「阿部一族」
...磐の第二女かつが十月に生れて十二月十三日に夭した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...平八郎が叔父宮脇志摩(しま)の二女を五年前に養女にしたいくが九歳...
森鴎外 「大塩平八郎」
...銓(せん)の二女...
森鴎外 「渋江抽斎」
...長女須磨子についで、二女美保子、三女登梅子(とめこ)と、女の子ばかり三人出来たが、かりそめの病のために、美保子が早く亡くなったので、お佐代さんは十一になる須磨子と、五つになる登梅子とを連れて、三計塾にやって来た...
森鴎外 「安井夫人」
...二女中が茶を替えに来たとき...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...二女の徳姫の嫁(とつ)いだ北条家へ送った...
吉川英治 「新書太閤記」
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