...――「――もちろん一匹の二十日鼠は...
海野十三 「軍用鼠」
...二十日鼠の臆病な...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...」と二十日鼠の笑うような声が低く聞き取られたように思った...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...天狗茸(てんぐだけ)と二十日鼠(はつかねずみ)のしめった鼻と青虫の五臓とで作ったサラダ...
太宰治 「ろまん燈籠」
...好んで自分を二十日鼠かなんかのように考えて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...車を廻す二十日鼠であった...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...ちょうど二十日鼠がそこに坐っているように見える...
久生十蘭 「金狼」
...二十日鼠は、「……はは、(と、苦笑しながら)やっぱりそうでしたか...
久生十蘭 「金狼」
...露骨に二十日鼠を指して)おっひゃらかすようなことを言うから...
久生十蘭 「金狼」
...二十日鼠は背中を丸くして...
久生十蘭 「金狼」
...襤褸にくるまった二十日鼠といったあわれなようすで...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...二十日鼠のようにチョロリと勝手口へ...
久生十蘭 「魔都」
...「二十日鼠」のやうに脚と手でグルグルとそれを巻き始めた...
牧野信一 「毒気」
...二十日鼠(はつかねづみ)のやうに動くお房の煽(まほり)と...
三島霜川 「平民の娘」
...ただ二十日鼠(はつかねずみ)がきたと言えり...
柳田国男 「遠野物語」
...二十日鼠(はつかねずみ)じゃないが...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...巣箱を引っくり返された二十日鼠(ねずみ)のようなもの...
吉川英治 「新・水滸伝」
...木戸の外でも猫の干物(ひもの)と女狐(めぎつね)とが掴(つか)み合いの一ト幕の事いつも朝は機嫌(きげん)もよく二十日鼠(ねずみ)みたいにクルクルと小まめな雷横(らいおう)の母であるのに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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