...だがその二十人ほどは道側の生垣のほとりに一塊(ひとかたま)りになって...
有島武郎 「卑怯者」
...また二十人位ア来あんすでア...
石川啄木 「足跡」
...二十人近くの男女が口から出放題の戯談(じようだん)やら唄やらで賑つたものだ...
石川啄木 「刑余の叔父」
...二十人ばかりの人間が急いでこちらへやつて來る姿勢をしてゐる...
竹久夢二 「砂がき」
...多い時には二十人以上が言葉通りに鮨づめか刺身づめにされるのでは...
戸坂潤 「社会時評」
...また改築以前は二十人ばかりを収容するに過ぎなかったのが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そうして二十人に一本ずつくらいの割合で手頃な旗を押し立てている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...二十人ないし五十人ぐらいずつ別々に群(むらが)っている...
新渡戸稲造 「自警録」
...その二十人の不払い労働から...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...二十人近くの死者を出した...
火野葦平 「花と龍」
...二十人ばかりの無頼漢が...
火野葦平 「花と龍」
...砦に縛られている二十人の男たちを其処に連れて来させよ」と女王は命じた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...辺りのお客様ははじめ八分がらみいた者がもう二十人そこそことなっていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...だって二十人あまりこの客ではいつこの私がポキンと腕を折られまいものでもない...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...二十人前ですから砂糖を大匙軽く八杯にバターを大匙四杯に塩を中匙軽く一杯へ牛乳五勺(しゃく)水五勺とを入れてよく煉(ね)って別にメリケン粉二斤と焼粉(やきこ)大匙四杯とを篩(ふる)っておいて今の物へザット混ぜて軽く捏(こ)ねて二分位な厚さに展(の)して...
村井弦斎 「食道楽」
...ドロドロになった処を火から卸(おろ)して今のケーキの間へ塗って二十人前に小さく切ります...
村井弦斎 「食道楽」
...王様が二十人ばかりの者に見守られて便器にまたがる有様を嘲笑している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...家士二十人を抜擢し...
吉川英治 「私本太平記」
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