...家族十人の者は二分して寢に就く事になつた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...全部を二分して最初の半分が一輯より八輯まで...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...二分してようやく歩き出すようになるが...
大杉栄 「獄中消息」
...また料理場は勘定台のある広間とともに一階を二分していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...御当家二分して相争う折は...
直木三十五 「南国太平記」
...天下は二分してしまう」「それでも...
直木三十五 「南国太平記」
...天下を二分していたのだが...
中里介山 「生前身後の事」
...然し我輩に云わせると見ず知らずの一介の青年たる我輩の作に当時劇界を二分して新派の王者の地位にいた高田実が異常の注目を払っていたというのは必ずしも偶然とは思われない理由がある...
中里介山 「生前身後の事」
...欧洲に於ける詩界を二分しているのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そしてそれが愛の帝国を二分している...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...すぐさまその場で二分して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...地所家屋家財家具を二分して...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...同じイギリス人とよばれる人々の人生をはっきり二分していて...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」
...いい加減に二分して左右の内ポケットに突込んだ私は...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...俘虜は二分して、二ヵ所の収容所に入れた...
吉川英治 「三国志」
...この好餌(こうじ)を二分して頒(わか)たんと攻めかかって来るや必せりである...
吉川英治 「三国志」
...二分しているところに...
吉川英治 「新書太閤記」
...純友と将門とは、十年も前から、世直しをやる約束を結び、天下を二分して、分け取りにする黙契(もっけい)まで出来ている」いったい、誰が、そんな事をいい流すのか...
吉川英治 「平の将門」
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