...【櫻島の各部落】島は略々圓形を爲し、周回九里三十一町、東西櫻島の兩村あり、西櫻島村には赤水、横山、小池、赤生原(アカフバル)、武、藤野、松浦、西道(サイドウ)、二俣、白濱の十大字あり、東櫻島村には野尻、湯之、古里、有、脇、瀬戸、黒神、高免の八大字あり、大正二年度に於て戸數三千百三十五戸、人口二萬一千九百六十六人を有せり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...若野毛二俣(わかのけふたまた)の王...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...尾張の相津にあつた二俣(ふたまた)の杉をもつて二俣の小舟を作つて...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...裁判所の桜若葉がうつくしくてすつかり葉桜となり別れるバスのとまつたところが刑務所の若葉八ツ手若葉のひつそりとして・お留守らしい青木の実の二つ三つ(みどりさんを訪ねて)雲かげもない日のあなたを訪ねて来た・藤棚の下いつせいにおべんたうをひらいて(紫雲藤、幼稚園生)六地蔵さんぽかぽか陽がさした・幾山河あてなくあるいて藤の花ざかり・ぼうたんや咲いてゐるのも散つてゐるのも枯れきつて何の若葉かそよいでゐる(家康鎧掛松)・しんこ細工のうらうら鳥がうまれ魚(サカナ)うまれ蔓ばら咲かせてようはやるお医者くわう/\鳴くや屋上の鶴は二羽(松菱デパート)木馬に乗せられて乗つて春風ぼうしよこちよに、ハイ七階であります、春(エレベーターガール)一階二階五階七階春らんまん“浜松の印象”紅日書楼おとなへば薬くさいのも春の宵句会帰途・一人へり二人へり月は十日ごろ芽ぶいて風が重い足で行く・茶碗は北朗、徳利も酒盃も、酔ふ北朗作るところの壺があつて花が咲いて四月廿九日晴、肌寒く、二俣町...
種田山頭火 「旅日記」
...八時の電車で二俣まで...
種田山頭火 「旅日記」
...山越は断念して本街道を二俣川ぞひに登つて行く...
種田山頭火 「旅日記」
...二俣松一本立つ(入口に)...
種田山頭火 「旅日記」
...氷川から青梅鉄道の終点である二俣尾まで四里...
中里介山 「山道」
...二俣街道へ入った様子でございます」幸い...
野村胡堂 「江戸の火術」
...――その二俣までは何里だ」「五六里もあるでしょうか」「その先は?」「秋葉(あきば)様への近道になります...
野村胡堂 「江戸の火術」
...一脈の不思議な糸に操(あや)つられるように、朝の二俣道を、北へ北へひた向きに駆けるのです...
野村胡堂 「江戸の火術」
...二俣へ着いたのは丁度昼頃...
野村胡堂 「江戸の火術」
...両俣とも被った滝に入口を扼(やく)された顕著な二俣を右に入り...
松濤明 「八ガ岳大門沢」
...津浪の後は再び家の中で物をかじる音がしたという(二俣村東福田分教場吉田氏報)...
武者金吉 「地震なまず」
...二つの丘陵の尾崎が併行して海に突き出している所あたかも二俣(ふたまた)大根などのごとく...
柳田國男 「地名の研究」
...二俣尾(ふたまたお)に木戸(きど)をそなえれば...
吉川英治 「神州天馬侠」
...二俣城のもっとも痛い弱点を...
吉川英治 「新書太閤記」
...二俣尾(ふたまたお)から青梅宿(おうめじゅく)をぬけて通ったのは...
吉川英治 「野槌の百」
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