...芸者はうまく勃凸の手をすりぬけて二人とも帰つて行つてしまつた...
有島武郎 「骨」
...二人ともしばらく黙って突き立っていた...
高見順 「如何なる星の下に」
...二人とも何にも欲しくない...
近松秋江 「うつり香」
...そしてこの二人ともが可なりハッキリした自由主義者であることも注目しなければならない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...二人とも同じことを考えてるのがわかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして薄暗がりのなかで二人とも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人とも四十五歳ばかりの年配で...
豊島与志雄 「霊感」
...二人とも中学の四年から高等学校へ進む予定で...
中島敦 「斗南先生」
...他(ひと)が知らないと思って」「もう二人とも止(よ)しにおしよ...
夏目漱石 「行人」
...二人とも五十前後...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人とも夢中でしたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツル子やNを眺めると二人ともスエータの上から柿色の引きしまつた上着を着てゐるせゐか...
牧野信一 「山を越えて」
...二人とも顔色は蒼かったが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...二人とも素足のまま古下駄をひッかけて出て行った...
室生犀星 「幻影の都市」
...「一度調べねばならぬから二人とも警察に来い」と云って...
夢野久作 「クチマネ」
...少々慌て気味で二人とも出て行ったよ」「少々薄情のようですね...
夢野久作 「二重心臓」
...――そしてやっと云う事には、二階へ上ってからも、右衛門七があまり話しかけないし、気まりが悪いので、二階の窓を細目にあけ、二人とも、背中あわせに、右衛門七は書(ほん)を見ているし、自分は往来を眺めていたが――今ひょいと気がついて、此店(ここ)の暖簾(のれん)の蔭をのぞくと、一人の編笠を被(かぶ)った侍が佇(たたず)んでいて、いつ迄も、凝と店の中を見入っている――で、彼女の想像も、もしや、夕方なので善兵衛さんが、奥の用事でもしている間に、性(しょう)の悪い浮浪人が、店の銭箱でも窺(うかが)っているのではあるまいか――と、そんな心配に駆(か)られたので、思わず二階の窓から、(――何か御用なんですか)と、こう声をかけてやったというのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...二人とも襟(えり)がみを引っつかまれてブーンと一ふりふりまわされる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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