...二人とも、ひょっとすると明日にでもどこかへきまるかも分らないし、いや、すでに内々はきまっているのかも知れないのである...
犬田卯 「錦紗」
...何しろ二人とも親許(おやもと)をはなれている少年だったので...
海野十三 「火星探険」
...二人ともめそめそして……」博士は叱りつけるように言った...
海野十三 「火星兵団」
...二人とも目頭に涙を浮べて喜んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...そして二人とも房々とした亜麻色の髪には...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...二人とも卵を剥(む)いたようなすべすべの皮膚をして...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...二人とも昼飯と晩飯で月に十二ルーブリずつ出していたが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...二人とも木の箱に腰(こし)かけて...
豊島与志雄 「街の少年」
...「吉兵衛の倅か」棺を、すっかり掘り出した二人の人夫は、土の中へ、脚を埋めて、二人とも、棺を肩へ当てて、穴の中から、棺を土の上へ、押上げていた...
直木三十五 「南国太平記」
...上野へ來たときは二人ともヘトヘト...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曉方二人とも、ツイ、トロトロとなつて、「ハツと氣が附いて四方(あたり)を見ると、床の間の左右に据ゑた燭臺(しよくだい)の百目蝋燭(らふそく)が、二本共消えて居た...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人とも夢中でしたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人ともかけおちしたかしらと思つたわ」ゆき子は冗談(じようだん)で云つたのだが...
林芙美子 「浮雲」
...雑木林で死んでたンですよ‥‥二人とも勇気があつていゝわね...
林芙美子 「瀑布」
...二人とも下手人であるともいい...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...私は二人とも顔を知らず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「二人とも手足が竹ぼっ杭(くい)みたいで...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...二人とも笑えないほど緊張していた...
夢野久作 「オンチ」
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