...山岸三十郎の二人で...
芥川龍之介 「虱」
...暗夜(やみよ)を宮歳と二人で来た...
泉鏡花 「浮舟」
...たった二人で乗り込んで行くのは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そして二人でいつまでも天下を治めようではないか」と言って...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...ぼんやり、Hと二人で、雌雄の穴居の一日一日を迎え送っているのである...
太宰治 「東京八景」
...時平と二人で政務を見ていた頃のこと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...忰と二人で精々機嫌を取らなければならない訳で...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...最後あたりの言葉にあるように「二人でひとつ」というようなヨーロッパでいう愛という言葉の基本的な形を守っている(西洋で「愛」という場合の基本的な意味は「一緒にあること」である)...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...二 草市七月十三日の夕方哲学者のA君と二人で...
寺田寅彦 「試験管」
...百姓の息子の四郎次と次郎とが二人で畚(ふご)をかついで...
徳永直 「あまり者」
...提灯を用意して來い」「へエ――」離屋へ行つて提灯を借りて來ると平次は八五郎とたつた二人で植木屋の幸右衞門の家へそつと入つて行つたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...加野と二人でベランダに腰をかけて...
林芙美子 「浮雲」
...二人で佐世保へ新婚旅行ぐらいしてみたいとね...
林芙美子 「清貧の書」
...ビクターへ行き、徳山と二人で、ニューグランドへ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いつも山間のホテルの露臺のやうなところで二人で話し合つてゐる姿がうかぶといはれてゐた...
堀辰雄 「「青猫」について」
...二人で本郷あたりの下宿にごろごろするやうになつた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...二人で話をしながら帰った...
柳田国男 「故郷七十年」
...脇村氏を待って二人でウンテルデンリンデンを通り...
横光利一 「欧洲紀行」
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