...たった二人で乗り込んで行くのは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...大吉は並木と二人で墓場(はかば)へゆき...
壺井栄 「二十四の瞳」
...七兵衛の二人であったからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人でお雪ちゃんを驚かそうじゃないか」「それもよかろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...宗太郎は小僧と二人で一生懸命雪を掃いていたぜ」平次の真意はそこにあったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「二人でやったかも知れませんよ」「何?」「どうかしたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妹とたつた二人で」「――」平次は何にか考へ込んでをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...加野と二人でベランダに腰をかけて...
林芙美子 「浮雲」
...広い家には私は女中と二人で気抜けしたように呆んやりしているけれど...
林芙美子 「新版 放浪記」
...巴里には、お元日なんかないんだって、言ってきかせたって、そうかと、すぐ話のわかるひとじゃなし、大急ぎでマドレーヌのエデアールという店へ駈けつけると、錨の印のついた、錨正宗という、ふしぎな銘酒なんですが、みな売れちゃって、情けないことに、一合瓶がたった一本だけ……しょうがないから、それを仕入れてきて、柄付鍋(キャスロール)で火燗をして、油漬鰯(サルディン)で一献献じたのはいいんだけど、なにしろ七勺たらず、二人で、ひと舐めふた舐めしたと思ったら、それでおしまい……膝に手を置いて、神妙にあとを待っているから、お屠蘇はもうチョンなのよというと、おやおや、へんだねえ...
久生十蘭 「野萩」
...まさか母さんと妾と二人で出かけるわけにも行かないでせう...
牧野信一 「小川の流れ」
...同じ年京都の哲学科に入ったのは私と広島高等師範を出た林礼二郎(旧姓森川)との二人であったが...
三木清 「読書遍歴」
...(夕方には多賀ちゃんがかえる)二人で喋りながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若し二人で襲撃して為損(しそん)じてはならない...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...仕方なしに門の石段の上へ革包(かばん)を据ゑて其れに腰を掛けて二人で書物を読んで居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...何か二人で密々(みつみつ)策動していたようだったが...
吉川英治 「三国志」
...二人で話をしてたの...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...私は今あなたと二人で話に夜をふかした時のような心持ちになっています...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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