...あなたとたった二人で連立って歩いていて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...きのうは合格通知を封筒のまま仏壇にあげて、兄さんと二人で、お父さんに報告をした...
太宰治 「正義と微笑」
...わずかの財産で娘と二人でアパート住いして...
太宰治 「メリイクリスマス」
...金蓮と二人で月湖(げっこ)の西に僑居(かりずまい)をしているものだとも云った...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...二人で長いこと閉じ籠(こも)ってる...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...二人で駅のI旅館で夕飯...
種田山頭火 「其中日記」
...お前さん方二人でゆつくり遊びなさい...
土田耕平 「時男さんのこと」
...そして中村と二人で彼女を宥めた...
豊島与志雄 「変な男」
...囚(とら)われの身となったのもこの二人でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...散々苦勞をした末に一緒になつた二人です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人でさゝやかに暮らしてゆけると空想をしてゐた...
林芙美子 「風媒」
...すごいような端麗(たんれい)な顔をした妹さんと二人で別棟(べつむね)の離屋(はなれ)を借り切って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...次長と部長の二人でロンドンを独占しているようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...そして小使が二人で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...いまの二人は去年までの二人ではない...
山本周五郎 「花も刀も」
...五郎兵衛が孫娘と二人で山へ隠れたとき炭焼きを始めるまでの世話をしたのは彼であるが...
山本周五郎 「風流太平記」
...真山刑部(ぎょうぶ)の二人です」「真山と後藤だって」「堀普請の奉行です」と七十郎が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...たちまち二人でカラにした...
吉川英治 「新・水滸伝」
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