...始め見たのは殺された男の方が水色の洋服を着たやや小柄な細っそりとした男と二人で梟山の方へ歩いて行ったのを見たんで御座居ますが...
大阪圭吉 「花束の虫」
...二人でさし向かいになると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...がらくた誠一と二人で焼け跡の片づけに取りかかる...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...二人で一緒に寝るのをよしましょうよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...津田(つだ)さんと二人で御馳走(ごちそう)になったことがあった...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...二人で荷物を背負って駅へ行くと...
林芙美子 「新版 放浪記」
...彼らは二人でうまく事務室から飛び出すことができるのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...細君と二人でパリを見てあるく白々しさはどうだろう...
久生十蘭 「だいこん」
...そうして誰にも分からないように二人でこっそり暮らそう...
堀辰雄 「菜穂子」
...寿江子と二人で北窓から並んで首を出し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...女も源氏とただ二人で暮らしえた一日に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一行の先輩は茶山と印南との二人であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それから毎日二人で立見に往つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二人で異口同音(いくどうおん)に発した言葉は...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...彼女はお杉という若い召使と二人で...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...学者と由良とが二人でいるときには...
横光利一 「馬車」
...長者が二人できる」とさえ当時の諺(ことわざ)にいわれた程なものだった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...私は今あなたと二人で話に夜をふかした時のような心持ちになっています...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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