...家康には表面さる事見えざりしかど...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...こつちには眞奈の願事見事に成就して...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...幾度も/\あんまり長い事見られると癪にさはりますからその人に云つてやります...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...施主(せしゆ)はいかやうにもしのぶべきが他人(たのひと)の悃苦(こまる)事見るもきのどくなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ですから、火事見舞いは、当時の義理のテッペンでした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「なかなか見事見事」それを片手に持って眺め廻したが...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...見事見事だけで一切を片附けてしまったのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...そう結婚して一と月もたたないうちに子供が生れちゃ事でさあ」「元来いつどこで結婚したんだ」と主人は予審判事見たような質問をかける...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...次第に病ひのつのる事見る目も恐ろしきほど悽まじき事あり...
樋口一葉 「うつせみ」
...君までも――」「僕は君の生活を眺めてゐるのが仕事見たいになつてしまつたね...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...以て芭蕉が客観的叙述を難(かた)しとしたる事見るべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...照れ隱しに今朝(けさ)あんな泣き事見たいなことを云ひに來たんですよ...
正宗白鳥 「水不足」
...またアブサロムやソロモンが騾に乗った事見ゆる...
南方熊楠 「十二支考」
...『日本紀』二十九の本文には白馬の事見えず...
南方熊楠 「十二支考」
...天の逆手を拍て呪ふ事見ゆ...
南方熊楠 「詛言に就て」
...註云、乞児猶乞古銭、事見蒙斎筆談、謝在杭五雑組、演為一話、世多以為始自謝氏者陋矣...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...仄暗(ほのくら)い座敷の天井板を永い事見つめていた...
夢野久作 「復讐」
...いや見事見事...
吉川英治 「三国志」
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