...家康には表面さる事見えざりしかど...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...こつちには眞奈の願事見事に成就して...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...此ゑまきにも右の松の山の事見えたり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...施主(せしゆ)はいかやうにもしのぶべきが他人(たのひと)の悃苦(こまる)事見るもきのどくなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...止められしと云う事見ゆ...
高木敏雄 「比較神話学」
...ですから、火事見舞いは、当時の義理のテッペンでした...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「なかなか見事見事」それを片手に持って眺め廻したが...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...「今一事見る処これ有り候か...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...二三名を、こなしている間、篤(とく)と兵馬の剣術ぶりを注視していたこの小冠者は、「おお、見事見事、わたしにも指南してたも」と、早くも道具をつけにかかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...ハハハハなに構わない、それでも貰おう」甲野さんは、だまって宗近君の眉(まゆ)の間を、長い事見ていた...
夏目漱石 「虞美人草」
...火事見舞に行くんでも...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...火事見舞に行く間際(まぎわ)に...
夏目漱石 「門」
...そう結婚して一と月もたたないうちに子供が生れちゃ事でさあ」「元来いつどこで結婚したんだ」と主人は予審判事見たような質問をかける...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まだ板囲いも出来ず、灰も掻かず、ブスブス燻(いぶ)る中に、町内の手伝いと、火事見舞と、焼跡を湿している鳶(とび)の者とがごった返しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...次第に病ひのつのる事見る目も恐ろしきほど悽(すさ)まじき事あり...
樋口一葉 「うつせみ」
...君までも――」「僕は君の生活を眺めてゐるのが仕事見たいになつてしまつたね...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...『日本紀』二十九の本文には白馬の事見えず...
南方熊楠 「十二支考」
...この手紙(二十七日づけ)は私の返事見てからでしょうか? そうではなさそうでもあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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