...人々は事毎に見出した筈だ...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...それが事毎に発動して肥えて行くということがなくてはならぬ...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...事毎に能登守に楯を突こうというのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...事毎に恥をかゝせやがる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事毎に啀(いが)み合って居たことは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...事毎に錢形平次を引つ張り出すのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...而(そう)して常は事毎に教師に抵抗して青年の意気の壮(さかん)なるに誇っていたのが...
二葉亭四迷 「平凡」
...何かに就いて事毎にFは私の袖を引いて...
牧野信一 「熱い風」
...事毎にそれが裏切られてゐた...
牧野信一 「小川の流れ」
...娘時代の千代紙細工のやうな姿から次第に離れて、分別を持つた、身に就いたおしやれを事としてゐる凡ての好みが、漸く自身の人柄に沁み透つたかの如(や)うにしつくりとして来て、彼は、事毎に、無言の彼女の姿を眺める時に、ふつと、己れが主になつて好ましい美妓を侍らし、得も云へぬ爽々しい陶酔を購ふてゐるかのやうな涼しさに打たれる事があつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...事毎に反対の意見をおし立てゝ齧み合つてゐる仲だつたが...
牧野信一 「心象風景」
...背後から響く斯る嘲笑の声に打たれて事毎に夢を消され...
牧野信一 「ゾイラス」
...何と吾等の周囲にも、夫々、事毎に、多くのタンタレスが充満してゐることよ...
牧野信一 「タンタレスの春」
...何うせ長屋風の家より他に知りもしない癖に彼女達は事毎に勿體振つた風を吹かせて...
牧野信一 「痴日」
...事毎に非道を働くのに憤慨し...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...事毎に社會思想家がつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...又弟や妹が事毎にお前にあたる事も自分の出征前からの事なので...
三好十郎 「おりき」
...聞く事毎に餘り意表に出たので...
森林太郎 「高瀬舟」
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