...事毎にポーに反噛(はんがう)し...
芥川龍之介 「ポーの片影」
...あらゆる旧物を破壊して根底から新文明を創造しようとした井侯の徹底的政策の小気味よさは事毎に八方へ気兼(きがね)して※咀逡巡(しそしゅんじゅん)する今の政治家には見られない...
内田魯庵 「四十年前」
...母親や吉川さんと事毎に衝突する...
豊島与志雄 「反抗」
...事毎に面倒がかかり易(やす)いために...
中里介山 「大菩薩峠」
...事毎に平次は見せつけられます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事毎に平次と張合つてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...而(そう)して常は事毎に教師に抵抗して青年の意気の壮(さかん)なるに誇っていたのが...
二葉亭四迷 「平凡」
...何かに就いて事毎にFは私の袖を引いて...
牧野信一 「熱い風」
...娘時代の千代紙細工のやうな姿から次第に離れて、分別を持つた、身に就いたおしやれを事としてゐる凡ての好みが、漸く自身の人柄に沁み透つたかの如(や)うにしつくりとして来て、彼は、事毎に、無言の彼女の姿を眺める時に、ふつと、己れが主になつて好ましい美妓を侍らし、得も云へぬ爽々しい陶酔を購ふてゐるかのやうな涼しさに打たれる事があつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...背後から響く斯る嘲笑の声に打たれて事毎に夢を消され...
牧野信一 「ゾイラス」
...事毎に私は癇癪をたかぶらされた...
牧野信一 「創作生活にて」
...何と吾等の周囲にも、夫々、事毎に、多くのタンタレスが充満してゐることよ...
牧野信一 「タンタレスの春」
...女中達は事毎に面白さうに笑ふのであつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...事毎に社會思想家がつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...聞く事毎に餘り意表に出たので...
森林太郎 「高瀬舟」
...これまで兄は事毎におのれを抑えてきた...
山本周五郎 「新潮記」
...事毎に兄の意に反する方向へあゆみ...
山本周五郎 「新潮記」
...(かよの問題もあるが)事毎につなは万三郎をやりこめるようになった...
山本周五郎 「風流太平記」
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