例文・使い方一覧でみる「事急」の意味
スポンサーリンク...かつ事急で理解を与える余裕のない場合は躊躇なく強制的に命令せねばならない... 
石原莞爾 「戦争史大観」
...故ニ斧鉞ノ誅ヲ冒シテ以テ聞ス情切ニ事急ニシテ涕泣言フ所ヲ知ラズ...
田中正造 「直訴状」
...当今の形勢彼を知る事急務にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...事急なる時は必ず密集する...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが、慨然として呟（つぶや）いただけではいられない、事急に迫って、轍鮒（てっぷ）のような境涯に置かれているお雪ちゃんの叫びを聞くと、まず、為さねばならぬことは、走（は）せてこれに赴くということです...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はなおの事急（せ）き込んだ...
夏目漱石 「明暗」
...事急なるときは鉄砲をもって打ち殺すこともあるべしといえども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...「イヤ事急なれば皆この城中に詰（つ）める方々にお賄（まかない）を下さるので人数（にんず）を調べて居る処です...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ディオクレスはこれを聴いて事急なるがために想わず法禁を破ったことを覚り...
穂積陳重 「法窓夜話」
...また一アラビヤ人屁迫る事急なるより...
南方熊楠 「十二支考」
...断梅の一に「也有閑中公事急...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...千万の多事急務、その内にあり...
吉川英治 「上杉謙信」
...重い塗棒の女駕が事急に...
吉川英治 「剣難女難」
...提灯持ちの乾分は、事急と見て、逸早く、この場を逃げ出して、氷川下の深見重左へ変を告げに飛んで行ったらしい...
吉川英治 「剣難女難」
...――もし事急に迫った場合は...
吉川英治 「三国志」
...崔諒がすぐ会って、「何事のお使いか」と、訊くと、使者の裴緒は、「南安すでに危うく、事急です...
吉川英治 「三国志」
...「事急を要する非常の場合に...
吉川英治 「三国志」
...ただ彼として、籠城に際して、最も大きな苦痛だったのは、事急のために、糧米を搬入するいとまがなく、冀城の内にも、わずか十日に足りない食糧しかないことだった...
吉川英治 「三国志」
便利！手書き漢字入力検索