...その滞在中(たいざいちゅう)その別荘で偶然私が耳にしたある悲惨な出来事の顛末(てんまつ)である...
芥川龍之介 「疑惑」
...明智と三谷は、すでに見るだけのものは見てしまったので、最初にやって来た警察の人々に、事の顛末を語り、住所姓名を告げて置いて、直(ただち)に、気がかりな畑柳邸へと、自動車を飛ばした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そこにいた山本桂一に事の顛末を聞いてから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...その夜直(ただち)に筆を執って、事の顛末、日時、車体番号等を明記して女車掌大西冬子の糾弾状を、青バス株式会社女車掌監督係長宛に発送した...
辰野九紫 「青バスの女」
...事の顛末を記録するためには先ずわが家のラジオの歴史を略記する必要がある...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...私の巻き込まれた恐ろしい出来事の顛末だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...注意深く事の顛末を聞いた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...手短かに事の顛末を述べていた...
豊島与志雄 「電車停留場」
...ほんの一瞬間の出来事の顛末を最もよく見たものはお銀様でありましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...笛の春日藤左衞門一家に起つた出來事の顛末(てんまつ)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...笛の春日藤左衛門一家に起った出来事の顛末(てんまつ)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...事の顛末をいちおう聴取してからであった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...しかれば子孫のため事の顛末(てんまつ)書き残しおきたく...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...そして東堂に問うて事の顛末(てんまつ)を知った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...やっとのことで事の顛末が了解できたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...交(こもごも)話しだした事の顛末(てんまつ)...
吉川英治 「剣難女難」
...事の顛末(てんまつ)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ事の顛末(てんまつ)を奉行所の門へ哀号(あいごう)し合うだけだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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