...こういう風に私は事々物々総(すべ)てに親愛を見出すのである...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...社会百般の事々物々...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...宇宙間の事々物々...
井上円了 「おばけの正体」
...事々物々が法律に当てはまらない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...つまらぬものは一つもないところで、いまこの般若の智慧によって、この現実のわれわれの世界を眺(なが)めまするならば、事々物々、一つとして役に立たぬつまらぬものはないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ゆえに物を中心として、世界の一切を説明せんとする唯物論も、心を中心として、世界のすべてを眺(なが)めんとする唯心論も、いずれも偏見で、共に仏教のとらざる所でありまして、主観も客観も、一切の事々物々、みなことごとく、五蘊の集合によってできているというのが、仏教の根本的見方でありますから、いわゆる物心一如、または色心不二の見方が、最も正しい世界観、人生観である、ということになるわけであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「空の状態」における一切の事々物々は...
高神覚昇 「般若心経講義」
...行住座臥の事々物々を外にして...
種田山頭火 「旅日記」
...胸中に映つた事々物々を...
田山録弥 「文壇一夕話」
...今(いま)の宗助(そうすけ)なら目(め)を眩(まは)しかねない事々物々(じゞぶつ/\)が...
夏目漱石 「門」
...事々物々作者を泣かさぬといふことのないこの世の中で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...世間にこの悪弊の行なわるるははなはだ広く、事々物々、人間の交際に浸潤せざるはなし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...事々物々秩序(ちつじょ)を存して動かすべからざるの時勢(じせい)なれば...
福沢諭吉 「旧藩情」
...事々物々の原因と結果とを探索(たんさく)するにおいてをや...
福沢諭吉 「旧藩情」
...事々物々ほとんどしからざるものはない...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...この世の事々物々に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...眼前の事々物々を正しく判断することだけで満足すべきだと考えている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...事々物々に思わず眼を奪われて...
吉川英治 「篝火の女」
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