...こういう風に私は事々物々総(すべ)てに親愛を見出すのである...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...事々物々について...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...フランスは事々物々の上にフランス固有の風を存して英国の風に異なり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...宇宙間の事々物々...
井上円了 「おばけの正体」
...事々物々もしその根元を窮むれば...
井上円了 「おばけの正体」
...つまらぬものは一つもないところで、いまこの般若の智慧によって、この現実のわれわれの世界を眺(なが)めまするならば、事々物々、一つとして役に立たぬつまらぬものはないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...ゆえに物を中心として、世界の一切を説明せんとする唯物論も、心を中心として、世界のすべてを眺(なが)めんとする唯心論も、いずれも偏見で、共に仏教のとらざる所でありまして、主観も客観も、一切の事々物々、みなことごとく、五蘊の集合によってできているというのが、仏教の根本的見方でありますから、いわゆる物心一如、または色心不二の見方が、最も正しい世界観、人生観である、ということになるわけであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...行住座臥の事々物々を外にして...
種田山頭火 「旅日記」
...胸中に映つた事々物々を...
田山録弥 「文壇一夕話」
...事々物々変化せざるはなき東京の町中に在つて...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...その新しい痛切の事々物々が何だか遠方にある...
夏目漱石 「坑夫」
...今(いま)の宗助(そうすけ)なら目(め)を眩(まは)しかねない事々物々(じゞぶつ/\)が...
夏目漱石 「門」
...事々物々作者を泣かさぬといふことのないこの世の中で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...事々物々みな外国に比較して処置せざるべからざるの勢いに至り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...世間にこの悪弊の行なわるるははなはだ広く、事々物々、人間の交際に浸潤せざるはなし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...事々物々秩序(ちつじょ)を存して動かすべからざるの時勢(じせい)なれば...
福沢諭吉 「旧藩情」
...事々物々に思わず眼を奪われて...
吉川英治 「篝火の女」
...とりかこむ周囲の野望、それの刺戟剤となった宋学の新思潮、事々物々、可燃性的様相をはやめていた時の土壌というものなどが、それを援けていたといえよう...
吉川英治 「私本太平記」
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