...菊池の力量は争われない...
芥川龍之介 「「菊池寛全集」の序」
...文三が作者自身の性格の一部を極端に誇張して作為したのが争われないと同様に...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...さすがに争われないものだ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...了意の飜案(ほんあん)から出発したと云うことについては争われないものがある...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...神が絶対有から絶対無に転ぜられる傾向を示したことは争われない...
田辺元 「メメント モリ」
...やっぱり育ちの悪い者は争われない...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...また「統計ほど嘘をつくものはない」という事は争われないパラドックスである...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...心理的にこれらの口調が互いに相吸引していることは争われない...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...敵愾心(てきがいしん)を持っていたことは争われないと思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...事実は争われないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...尤も争われないかも知れない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何となく物足りない感じをもってこれを迎えたことは争われない事実であった...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...探偵小説を志す人の陥ったであろうイージーゴーイング〔無頓着〕な心持ちを抑えつけてしまう効果をもっていたことは争われない...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...過ぎ去った初恋の甘い記念を喚び起すことは争われない...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...認識が思惟の作用に属することは争われないにしても...
三木清 「哲学入門」
...さがりたくなれば何時でもさがれるという・またどうやら上下いずれの境遇をもえらべるという・争われない特典を持っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...兵農分離の結果しかし要するに時の力というものは争われないもので...
柳田国男 「家の話」
...一段と不可解なものになろうとしていることだけは争われない...
柳田国男 「木綿以前の事」
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