...――彼はデイヴアンを読み了(をは)り...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...人間もろともにそつくり呑み込まれて了つた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...今やその「何故か」を了解したと思った...
犬田卯 「瘤」
...そして深刻に了解されるであろう...
海野十三 「千早館の迷路」
...其(そ)れも此(こ)れも直(ぢき)に彼(かれ)を疲勞(つか)らして了(しま)ふ...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...そろそろとからだで了解しかけて來た矢先...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...こッそり跡をくらまして了(しま)った...
谷崎潤一郎 「秘密」
...帳面に書かれて了って...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...來客の老人は近頃愈曲園(ゆきよくゑん)の題書を手に入れたが日本の表具師に頼むと何となく俗にして了ふから困ると云ふ事を語る...
永井荷風 「新歸朝者日記 拾遺」
...勘次(かんじ)は略(ほゞ)其(そ)の意(い)を了解(れうかい)した...
長塚節 「土」
...夫はどう云う了見(りょうけん)か両膝(りょうひざ)を曲げて海老(えび)のように窮屈になっている...
夏目漱石 「門」
...やがて神さんは書き了(おわ)って「ちょっと○○さんこういう手紙なんです聞いて下さい」と高慢な顔をして手紙を読み始める...
夏目漱石 「倫敦消息」
...お町はいそ/\と街の月の中へ飛出して了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すつかり閉口して了ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十二時一寸前には了った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何分了解することが出来ぬ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...男女の戒名は、「淨譽了蓮居士、寛政八辰天(しんてん)七月初七日」と「蓮譽定生大※、文政五午天(ごてん)八月二十日」とで、其中間に後に「遠譽清久居士、明治三十九年十二月十三日」の一行が彫り添へてある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...僕はあきれて了つた...
横光利一 「悲しみの代價」
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