...麓なるアラレックスの平原から乾燥した空気が吹き上げるからである...
石川欣一 「可愛い山」
...乾燥した小海老みたいな味がして...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...――▲――馬賊髭を生やしよく乾燥した...
小穴隆一 「又三郎の学校」
...乾燥した土地と疫病のあるいやな泥沼との区別も知らんからだよ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...乾燥した天気が長く続くと潮水は遠くまで滲み込むとのことであった...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...真夏らしい日光がきらきらと、乾燥した、埃(ほこり)の多い京都の街の地面に反射し、晴れた空が毒々しく油切って、濃い藍色を湛えて居る日であった...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...一方はただ不規則な乾燥したそして簡単な繊維の集合か...
寺田寅彦 「病室の花」
...人からは乾燥した心の俗人だと思われ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柱や家具などの乾燥した木材の中に育ってその中身を食い荒す虫のことを...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...乾燥した木の葉っぱをしきつめたベッドに寝たきりになっていますが...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...こまやかな泥で手際よく塗られた畦のつやゝかな濕ひが白く乾燥した田甫の道と相映じて居る...
長塚節 「おふさ」
...乾燥した麥畑は埃で霧が立つたやうである...
長塚節 「商機」
...「北側の山麓は広漠たる乾燥した砂礫の斜面で...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...乾燥した音波を鼓膜に送って来る...
平林初之輔 「犠牲者」
...しかし、夏の近づく頃の雲の不活溌な動きとは異つて、白い、乾燥した、動きのいちじるしい雲の塊りが不連續的に通り過ぎる度毎に、何かがそれらの雲とともに一剥されでもしたかのやうに、そのあとで青空はいよいよ本物の青空に近づいてゆく...
堀辰雄 「初秋の淺間」
...乾燥した枕木の上に...
夢野久作 「線路」
...そうなんで……ところがその咽喉に有害な黴菌や塵埃を含んだ乾燥したつめたい空気をこのカニウレから直接に吸込みますと...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ここは全く矢代には乾燥した無人の高い山岳地帯を登るのと同じだった...
横光利一 「旅愁」
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