...巨大な乳色のセーターを着ている女性がいた...
...乳色の空気を吸い込むと気分が落ち着く...
...乳色の壁紙が部屋の雰囲気を優しく演出している...
...乳色の花が咲く季節になると、公園に行きたくなる...
...乳色の雲が広がっている空は、写真を撮りたくなる...
...むっくりと牛乳色の皮膚に包まれた地蔵肩(じぞうがた)の上に据(す)えられたその顔はまた葉子の苦心に十二分(ぶん)に酬(むく)いるものだった...
有島武郎 「或る女」
...恐と望とに狂ひ歡ぶ無數の眼が髣髴として乳色の光を放ち天の一方に靉(たなび)いてゐる...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「さしあげた腕」
...乳色(ちゝいろ)で...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...乳色(ちちいろ)のフィルムの表面に墨汁(ぼくじゅう)をたらして...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...錨山の金鑛を碎いた水がその一部に乳色したうす紅を流す...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...乳色の海霧(ガス)が...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...乳色ガラスのテーブルの上に銀器が光っていて...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
......
中谷宇吉郎 「赤倉」
...青みがかつた牛乳色の水面が上の方にあつて...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...乳色の太い雨であつた...
林芙美子 「浮雲」
...手の甲が乳色をしてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...白い乳色のもやが立ちこめて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...舗道は雨で叩きあげられて乳色に煙をあげていたが...
林芙美子 「泣虫小僧」
...ゴヤの描いたマヤ夫人の乳色の胸の肉...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...が、乳色の、磨硝子の靄を通して灯を見るように、監獄の厚い壁を通して、雑音から街の地理を感得するように、彼の頭の中に、少年が不可解な光を投げた...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...それは月光を浴びて乳色に白みながら...
北條民雄 「青い焔」
...人々の顔かたちも見慣れた村の風景も濛つとした黄昏時の乳色の中に舞ひ出した彼女の姿は...
牧野信一 「武者窓日記」
...岩根山の斜面は濃い乳色の幕に掩われていたが...
山本周五郎 「契りきぬ」
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