...乳兄弟とは、母親が異なるが同じ乳を吸った兄弟を指す...
...彼女とは乳兄弟の関係で育った...
...彼らは乳兄弟であるため、兄弟姉妹のように育った...
...乳兄弟の存在により、家族の絆は一層深まった...
...彼の親戚には乳兄弟という関係にある人が何人かいる...
...乳兄弟って、いいものだねえ...
太宰治 「新樹の言葉」
...血のつながりというものは、少し濃すぎて、べとついて、かなわないところがあるけれど、乳兄弟ってのは、乳のつながりだ...
太宰治 「新樹の言葉」
...母は桔梗の方の乳人(めのと)にて候間乳兄弟(ちきようだい)になり候...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...北の方の乳兄弟にてありけるが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...云わば我子の乳兄弟を嘴(くちばし)で突き破って殺してしまうそうである...
寺田寅彦 「話の種」
...――乳兄弟に逢った嬉しさに...
野村胡堂 「十字架観音」
...お秋はどこ迄行っても乳兄弟でした...
野村胡堂 「十字架観音」
...あのお方の、舞台の芸と姿とを見て、気まぐれに、どこかの後家どのや、浮気なうかれ女(め)や、はしたない町のむすめが、ほんの一夜、ふた夜、ねむられぬ枕の上で描いて見る、まぼろしの恋よりも、もっともっと儚(はか)ない、つまらない、いやしい恋としか、あのお方は思っては下さらなかったのだ――わたしはいきる甲斐がない――わたしは、明日のお日さまを仰ぐ力がない――わが乳で育てた、家柄の貴い一少婦の、世にも激しく、世にも哀れな思いつめた望みを果させる為には、いかなる難儀をも忍ぼうとする、忠実な乳母と、乳兄弟に当る、正直で素直な伜とで、あらゆる困難を凌(しの)いで、見つけてくれた、繁昌(はんじょう)な音羽(おとわ)護国寺門前通りのにぎわいから、あまり離れていぬ癖に、ここは、又、常緑の森と、枯茅(かれかや)の草場にかこまれた、目白台のかたほとりの隠れ家に、人目をしのび、世を忍ぶ、公方(くぼう)の寵姫(ちょうき)、権門土部三斎のむすめ浪路に、冬の長夜を、せめては、小間(こま)に風情を添えようと、乳母がととのえてくれた、朱塗り行灯(あんどん)の、ほのかな灯かげをみつめながら、夜毎に小袖の袖袂を、湿(ぬ)らさずにはいられない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...信長とは乳兄弟にあたるという非常にふかい関係がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...乳兄弟であったことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...さなきだに、勝入父子は、もともと、北畠信雄とは、乳兄弟であり、その信雄は、家康が、小牧の陣営に奉じて、(自分は、戦は好まぬが、故右大臣家(信長)の遺子(わすれがたみ)たるこの御方(おんかた)のため、義に依って、戦うのである)と、徳川方のたたかいを、義戦であり、正義戦であり、私慾の軍でないことを、天下に称(とな)えさせている、唯一の、生き証人となって、この戦場に、臨んでいるのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...乳兄弟じゃないか」「ええ...
吉川英治 「新書太閤記」
...乳母子(うばこ)(乳兄弟)やら養子...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いわば乳兄弟でもある...
吉川英治 「平の将門」
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