...思うて是に至る、吾人は遂に、彼が乳人にして、しかも彼が先達たる中三権頭兼遠の人物を想見せざる能はず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...乳人の優しさをお示しあそばされ候...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...二歳になる姫を乳人(めのと)に抱かせ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...名残惜しく思って乳人と共に佛前に通夜をしていると...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...滋幹は乳人にそう云われて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...乳人や女房たちは愁眉(しゅうび)を開いて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...滋幹の方には後姿しか見えないのだけれども、暫くじっと窺(うかゞ)っていても、父は経を読むのでも、書を繙(ひもと)くのでも、香を薫(た)くのでもなく、たゞ黙然と坐っているだけなので、「お父さまはあゝして何をしていらっしゃるの?」と、或る時乳人に尋ねると、「あれは、不浄観(ふじょうかん)と云うことをなすっていらっしゃるのです」と、乳人が云った...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...夜中乳人に気付かれぬように寝間を忍び出て...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...乳人(めのと)の許(もと)に引き取られて養育されていたのであろう...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...まことに乳人の云った通り...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...……その姉はまたこの義貞の乳人(めのと)じゃった...
吉川英治 「私本太平記」
...姉の乳人にすがられるよりはまだ始末がよい...
吉川英治 「私本太平記」
...成政どのの乳人(めのと)の田舎で...
吉川英治 「新書太閤記」
...妻のお福は二代将軍秀忠の息竹千代の乳人(めのと)になって柳営(りゅうえい)にあがった...
吉川英治 「新書太閤記」
...うしろに身をかがめていた乳人(めのと)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...乳人の手をつよく拒(こば)んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...乳人(めのと)たちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...御心配そうなお顔色して」乳人のお沢は...
吉川英治 「新書太閤記」
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