...目をさましたら手が痺(しび)れてなにを持っても乳のみ子のように落してしまう...
中勘助 「島守」
...金魚鉢をかきまはさうとする乳のみ子を片手に仰向いて...
長谷川時雨 「夏の女」
...乳のみ子の本能は...
吉川英治 「大岡越前」
...乳のみ子を抱いて...
吉川英治 「大岡越前」
...まだ若い夫人やその乳のみ子までに死装束(しにしょうぞく)を着せ...
吉川英治 「黒田如水」
...あの乳のみ子も、四、五日前に、拾いあげておいでなされたのだし……」「捨子が、捨子を負うて、子守唄をうたっている禅房などは、日本広しといえども、この吉水よりほかにない」笑いさざめいていると、突然、奥の上人の室(へや)から、その上人と月輪殿とが、姿をそろえて、床を歩んできた...
吉川英治 「親鸞」
...ふところの乳のみ子が泣く...
吉川英治 「親鸞」
...安心しきって抱かれているこの乳のみ子のように……です」「おお...
吉川英治 「平の将門」
...妻の白い顔や、乳のみ子が、眼にあって、いつになく、鎧の重さが、身にこたえた...
吉川英治 「平の将門」
...乳のみ子の顔をえがくと...
吉川英治 「平の将門」
...乳のみ子を抱いて...
吉川英治 「平の将門」
...乳のみ子を抱いた桔梗が足手まといなのである...
吉川英治 「平の将門」
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