...這い伏して助命(じょめい)を乞うだろうか...
梅崎春生 「桜島」
...主任の応援と命令とを乞うた...
海野十三 「蠅男」
...すぐお出(いで)を乞う」という簡単な手紙を持っていたので...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...エセックスは現在その身に迫る危険を理解しないのではないか? 彼のなすことがかえって政敵を悦ばせていることを知らぬか? 君は友人を忘れ給うや? 祖国を忘れ給うや? エセックスのなすべきことはただ一つあり――女王のお許しを乞うことである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...とうとう警察の助力を乞うた...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...新聞紙上で報謝を乞うべきだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自分に憐みを乞うている色とを...
直木三十五 「南国太平記」
...教示を乞うた小林秀雄...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...ついに苦しみ悩むかぎりを尽して死なんにまさりぬべしと切に乞う心となりぬ...
久生十蘭 「玉取物語」
...娘と云うものは自分の好かない気味悪い男の事は直ぐ母親に告げて助けを乞うのが常である...
松永延造 「職工と微笑」
...まるで助けを乞うかのようにそれを私に示したのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の体を隣の室に運んでゆかせる許しを妻に乞うた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...赦しを乞うような表情である...
山本周五郎 「新潮記」
...手短にわけを話して一泊を乞うと...
吉川英治 「江戸三国志」
...生を乞う日がやがて来よう...
吉川英治 「新書太閤記」
...「眠るがよい」と、この友を宥(いた)わるに、どんな誠意を捧げても捧げ足りないような気持でいっぱいな同僚たちは、彼の乞うままに、酒徳利を持って、またそッと出て行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...途中の寺院で乞うて来た杯...
吉川英治 「平の将門」
...ただ食物を乞うもののみとなるからである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??