...死ぬる前数日間なりと神がその手を緩(ゆる)め給わんことを乞うたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...案内を乞うと、太ったお手伝いさんが出て来たが、丘田氏は幸い在宅(ざいたく)とのことだった...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...彼に逃走の手助けをさえ乞うた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...憐みを乞う心との...
直木三十五 「南国太平記」
...三度四度案内を乞うて漸(やっ)と出て来たのを見れば...
二葉亭四迷 「平凡」
...光る眼で乞うように主人を見上げた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...助けを乞うように次の浮山を見る)浮山 ……だけど...
三好十郎 「冒した者」
...乞う、次を読め...
三好十郎 「俳優への手紙」
...三カ月の猶予を乞うことができる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼に向かって赦しを乞うように思えた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...謹しんで翁の是正を乞うておく...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...仁を乞うと聞くと...
吉川英治 「三国志」
...曹操は始終を聞いて、「乞う...
吉川英治 「三国志」
...将軍家に謁(えつ)を乞う――と...
吉川英治 「新書太閤記」
...岐阜(ぎふ)のゆるしを乞うて...
吉川英治 「新書太閤記」
...いうまでもなく、羽柴丹波守秀勝は、信長の子の末のほうの一男(いちなん)だったが、幼いうちに、秀吉が乞うて、養子としていた者である...
吉川英治 「新書太閤記」
...大正二年(1913) 二十一歳塚原氏より暇を乞うて...
吉川英治 「年譜」
...乞う者があれば太刀技(たちわざ)もおしえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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