...九時から二時まで行乞...
種田山頭火 「行乞記」
...人丸といふやうな村の街を行乞する...
種田山頭火 「行乞記」
...早起、津寺拝登、行乞三時間、十時ごろからそろそろ西へ歩く――(銭十六銭米八合)...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...暇乞(いとまごい)もせずに...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...乞食(こじき)みたいにね...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...昼間見ると乞食王国(こじきおうこく)の首都かと思うほどきたないながめであったが...
寺田寅彦 「涼味数題」
...西秦の乞伏熾盤に折衝將軍信帝ありとあるが...
内藤湖南 「易疑」
...乞食の脚下の品物を懐へ入れたり...
直木三十五 「南国太平記」
...実際僕の心は宿なしの乞食(こじき)みたように朝から晩までうろうろしている...
夏目漱石 「行人」
...逃がしつこはありません」平次はそんな事を言つて暫らくの暇乞(いとまごひ)をしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこにこんな荒寥の地方があるのだらう!年をとつた乞食の群はいくたりとなく隊列のあとをすぎさつてゆき禿鷹の屍肉にむらがるやうにきたない小蟲が燒地(やけち)の穢土(ゑど)にむらがつてゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...乞食は一と処にまとめずに三ヶ所ばかりの鋳物屋へ売つてあつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...乞我一文...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...乞食の襤褸(ぼろ)の群れを...
横光利一 「上海」
...秋三は乞食から呼び捨てにされる覚えがなかった...
横光利一 「南北」
...乞う、寛覧(かんらん)を垂れよ...
吉川英治 「三国志」
...――どういうわけで山中の乞食ばかりはこの土地に定住しているのか? と...
吉川英治 「新書太閤記」
...一人の乞食(こつじき)が...
吉川英治 「親鸞」
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