...(あの安東村の紺屋の隣家(となり)の乞食小屋で結婚式を挙げろ)ッて言うんでしょう...
泉鏡花 「婦系図」
...聖心会病院の院長の診断を乞(こ)うたのである...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...直ぐお出でを乞うという電報を打つことにした...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...多くのアカデミシャンを歴訪して清き一票を乞うたのかと思うと...
辰野隆 「芸術統制是非」
...ガラ(行乞の隠語)が一等よろしい...
種田山頭火 「行乞記」
...あの乞食娘にはちがいありませんでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...とかく僕は戦災乞食の己れを見離してはゐなかつた...
原民喜 「飢ゑ」
...僕は殆ど乞食のやうな己れの恰好を疑はない...
原民喜 「魔のひととき」
...「ハテナをかしいぞ」よく見れば乞食のやうな見すぼらしい姿をした一人の鳥がバイオリンを弾いていた...
槇村浩 「鶴と鶯」
...京の富人溝へ飯を捨つるまでも乞食に施さざりし者...
南方熊楠 「十二支考」
...あわれみを乞うように目を上げて)先生...
三好十郎 「その人を知らず」
...夕かたになると暇乞をして勝手の方へ行く...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...ただの一人として逃げたり命乞いをしたりしたものはなかったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...藩公長知侯にお暇乞(いとまご)いに伺ったところ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...彼等はほかの非江戸ッ子……上は成金から下は乞食まで...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...波止場乞食ではございませんか...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...彼の乞いに応じるべく...
吉川英治 「三国志」
...降(こう)を乞うた...
吉川英治 「新書太閤記」
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