...乞食(こじき)は矢ツ張乞食だんべい...
石川啄木 「雲は天才である」
...昼頃になつて、その乞食が、三回に渉る放火犯人だと云ふ事と同時に、此の村や、其他近在を充分に驚かし得るような事の内容が、村の人達の間に伝はりました...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...この思切った大脳手術を乞(こ)うた...
海野十三 「大脳手術」
...よく兄よりお伝えを乞う...
大杉栄 「獄中消息」
...等とよく行乞した...
種田山頭火 「行乞記」
...お前もまあよく無事でいてくれたねえ」「わたしも伯母さんのところからお暇乞(いとまご)いをしてあと...
中里介山 「大菩薩峠」
...お暇乞いをして帰ろうとすると...
中里介山 「大菩薩峠」
...何しろもう七十近い齢で八年の間あの天草で全(まる)で無人島同様な所に乞食のやうな生活をして...
長與善郎 「青銅の基督」
...乞食(こじき)の方は本当の新米で...
野村胡堂 「悪人の娘」
...仕方が無いから、店の方へ引つ擔(かつ)いで行つて、人眼をごま化すために店先にブラ下げたことだらう」「へエ、ひどい事をしやがる」「そこ迄はよかつたが、申松は僞ゐざりで達者な男だから、お留を脅(おど)かして金を貰ふだけでは我慢が出來ず、乞食のくせに、良い年増のお留に思ひをかけ、間がな隙がな口説(くど)き廻したに違ひあるまい」「――」「自業自得(じごふじとく)とは言ひ乍ら、ゐざりの乞食に附け廻されたお留はどうなつた事と思ふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さっさとそうして頂戴! 何もかもうちあけて奥さんに許しを乞いなさい...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...翌(あく)る日から乞食小僧は猿共と一所になって遊んだ...
夢野久作 「猿小僧」
...昔の乞食の中にはゐたと見える...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
......
柳田國男 「日本の伝説」
...漬物倉根からの乞食でもあるまいに...
吉川英治 「下頭橋由来」
...予のあわれみを乞え」すると...
吉川英治 「三国志」
...例の乞食頭陀(ずだ)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それを乞う参詣者に頒(わ)けているのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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