...宮内省の方へ関係のある人たち――たとえば博物館長の九鬼隆一(くきりゅういち)氏...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...また洋學年表安政元年の項によれば「島津齊彬曾て川本幸民の記述「遠西奇器述」を讀み西洋造船法を知りたれば其主九鬼侯に請ひ祿仕せしめたり」とあるし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...氏と高等学校以来同級である京都帝大の九鬼周造氏は『いきの構造』という粋な哲学書を書いた)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...九鬼は自分の気弱さを世間に見せまいとしてそれを独特な皮肉でなければ現わすまいとした人だった...
堀辰雄 「聖家族」
...それは彼が毎日九鬼の書庫を整理するのと同じような根気よさで...
堀辰雄 「聖家族」
...その扉には九鬼という蔵書印がしてあった...
堀辰雄 「聖家族」
...九鬼の死後、彼女の苦しんでいた様子が、絹子の中にそれまで眠っていた女らしい感情を喚(よ)び起(おこ)したのとまったく同じの心理作用が、今度は、その反作用ででもあるかのように起ったのだ...
堀辰雄 「聖家族」
...九鬼は何か反撥するやうな微笑をしたきり默りこんでしまつた...
堀辰雄 「聖家族」
...九鬼が夫人をよほど好きなのではないかしらと思ひ出したのは...
堀辰雄 「聖家族」
...そしてその護衛は水軍の九鬼(くき)一族に命じよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...九鬼殿のご好意か」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...「九鬼衆の使いにも...
吉川英治 「新書太閤記」
...九鬼嘉隆(よしたか)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...お船手(ふなて)の森啓之助と九鬼弥助がまじっていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そこで、天堂、九鬼、森の三人は、各(めいめい)八、九人ずつの侍を連れて、この関の山に集まり、今度こそは、水も洩(も)らさぬような手配りの下(もと)に、怪しい虚無僧、阿波の国内をうかがおうとする銀五郎、多市などを、余さず引っ捕えようとするのである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...九鬼弥助は、自分たちの手廻しがいたずらでなかったことを得意に思った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まず御懸念(ごけねん)には及びませぬ」「そうか……」九鬼はうなずいて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...天堂一角や九鬼弥助の姿を見かけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??