...塔の九輪や伽藍(がらん)の屋根を...
芥川龍之介 「偸盗」
...それにひきかへ九輪草(くりんさう)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...日は今終(つひ)の目移しを九輪の塔に見はるけて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...九輪を型どった青銅の噴泉の傍に呆然としていると...
豊田三郎 「リラの手紙」
...宮の台なる三重の塔の九輪(くりん)の上に遊んでおりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ハイランドの月見寺の三重の塔の九輪(くりん)の上で...
中里介山 「大菩薩峠」
...十月下旬まで蝉が鳴きやまず、十一月に筍が出そめ、九輪草、唐葵などは、四度も五度も花をつけた...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...」(江戸大地震末代噺の種)五重塔の九輪の曲がったことは事実だが...
武者金吉 「地震なまず」
...この旅籠屋の庭も狹いが石燈籠や九輪塔があつて...
室生犀星 「京洛日記」
...浅草寺の塔は九輪が傾(かたぶ)いた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...塔の九輪の上には鳩がとまつてゐた...
横光利一 「草の中」
...九輪(りん)をめぐる怪傑(かいけつ)怪人(かいじん)一法師野(ほうしの)の空には平和の星がかがやいている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...塔の先端(せんたん)九輪(りん)の根もとから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...九輪の根もとから吹いてきた水勢もてっきり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...九輪(りん)の銅柱(どうちゅう)をしっかと抱(だ)いて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...三重(じゅう)の屋根瓦(やねがわら)から塔(とう)の九輪(りん)のまっ先へ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...九輪の根もとからはらいあげた戒刀(かいとう)の切(き)ッ先も敵のからだにまでとどかなかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...九輪草(りんそう)の多い下り道を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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