...或は塔の九輪(くりん)の上に手を拍(う)つて踊り...
芥川龍之介 「悪魔」
...九輪(くりん)がまばゆく光っている...
芥川龍之介 「鼻」
...樅の森、牧場の草地、大きな九輪草、白壁に聖書の中のエピソードを画いた農家、皮の半ズボンを刺繍したズボンつりでつった男、緑と赤と白のこまかい模様の衣服を身につけた健康そうなチロル娘――山の向うはオーストリアだといっていたが、あの国境線も現在では無くなって了った...
石川欣一 「山を思う」
...それにひきかへ九輪草(くりんさう)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...それにひきかへ九輪草(くりんそう)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...高塔(あららぎ)や九輪の錆に入日かげ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...九輪(くりん)の錆(さび)に入日(いりひ)かげ...
薄田淳介 「白羊宮」
...祇園神社の石塔の九輪が墜ちて砕けた...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...宮の台なる三重の塔の九輪(くりん)の上に遊んでおりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうしたんだろう」九輪の上で茂太郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ハイランドの月見寺の三重の塔の九輪(くりん)の上で...
中里介山 「大菩薩峠」
...」(江戸大地震末代噺の種)五重塔の九輪の曲がったことは事実だが...
武者金吉 「地震なまず」
...塔の九輪の上には鳩がとまつてゐた...
横光利一 「草の中」
...天王寺塔の九輪の宝鈴(ほうれい)を一つ鋳(い)つぶして...
吉川英治 「私本太平記」
...そこから九輪(りん)のたっている塔(とう)のてっぺんへのぼるには...
吉川英治 「神州天馬侠」
...塔の先端(せんたん)九輪(りん)の根もとから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...九輪の根もとからはらいあげた戒刀(かいとう)の切(き)ッ先も敵のからだにまでとどかなかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...九輪草(りんそう)の多い下り道を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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