...ただ九牛(きゅうぎゅう)の一毛(いちもう)に過ぎず候...
泉鏡花 「凱旋祭」
...世界の大美術書の総数に比べたなら九牛の一毛どころか百牛の一毛にも当るまいが...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...切(せ)めて山本伯の九牛一毛(きゅうぎゅういちもう)なりとも功名心があり...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...九牛(きゅうぎゅう)に於いては...
太宰治 「ろまん燈籠」
...併も之を研究對象の全體から見る時は所謂九牛の一毛に過ぎず...
橘樸 「支那を識るの途」
...文字に記されたものの全体から見れば九牛の一毛であるのが例であるのみならず...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
... 235百牛の値(ね)の黄金を九牛の値ある黄銅に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...僅かに九牛の一毛に及びませぬ...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...三千両は九牛(きゅうぎゅう)の一毛(いちもう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...九牛の一毛だ」その時...
中里介山 「大菩薩峠」
...文字どおりに九牛の一毛である...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...しかし是れはボクの希望の九牛の一毛である事だけは承知して貰いたい...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...よってその九牛の一毛を例示せんに...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...学校の制帽を冠って出るものは殆ど九牛が一毛と云ってもいい位である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ほんの九牛の一毛を...
吉川英治 「親鸞」
...その古人に比すれば今人は九牛の一毛にだも及ばない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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