...大運搬船に乘り込ませられたのであった...
有島武郎 「かんかん虫」
...乘組(のりく)んだのも何處(どこ)へか消(き)えたやうに...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...多古行の輕便鐵道に乘換へて...
大町桂月 「三里塚の櫻」
...世田ヶ谷近くで將校が二人乘つた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...『ウーリュンポスを降り來てヘーレー何を望めるや?汝の常に乘り慣るる馬も車も我は見ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...又右衞門より三代庄太夫のとき本木姓を名乘り...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その斷崖から半ば宙に乘出した危石の上につかつかと老人は駈上り...
中島敦 「名人傳」
...墨塗の大きな下駄に乘せて赤い裾から蹴出す足はくつきりと白く且つ小さく見えねばならぬ...
長塚節 「菜の花」
...お前の親分の錢形の平次が鬼鹿毛(おにかげ)に乘つて來たつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...馬乘になつて突いたものでせうが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...元は松平某と名乘つた武家が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さうだ! 一行はたしかに乘つて居るのだ...
萩原朔太郎 「大船驛で」
...三人はやっとの思いで乘り込んだ...
林芙美子 「おにおん倶樂部」
...結句おだてに乘る質(たち)なれば...
樋口一葉 「大つごもり」
...お前はもう汽車に乘つてゐるだらうか? そして窓硝子に額をくつつけながら僕がお前のことを考へてゐるだらうと思つてゐるだらうか? それとももうお前は寢入つてしまつただらうか? ああ...
堀辰雄 「眠れる人」
...佛壇からおろして(佛壇に乘つてるものは...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...そして舟に乘つてからも...
森林太郎 「高瀬舟」
...氷島で行方知れずになつた「マリア・ディウ・テーム」に乘つてゐたのでございます――それでまあ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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