...敢て之を乘り切ると逡巡して進化を拒むとの孰れを問はず...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...乘降の客と言つても日に二十人が關の山...
石川啄木 「鳥影」
...小さな膝を折つて其兩膝に罪のない手を乘せて蹲踞んで居る...
伊藤左千夫 「奈々子」
...第一會場を合格すれば第一階選士と名乘る...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...國民新聞社にタクシーを乘りつけて...
小穴隆一 「二つの繪」
...山の上から眺めてゐる堅田の町に入つてみるのも旅の一興であると早速心を取り直して俥のある處までまた七八町の道を無駄足して下坂本の濱から俥に乘つた...
近松秋江 「湖光島影」
...戰車に其身乘せんとき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今度は自分が抱車に乘つて開業醫に成りはせぬか...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...船に乘り込んでから十日目...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...兎も角一應承(うけたまは)りませう」平次が斯う乘り出してくれるともう千人力です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は膝を乘り出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まん圓で掌(て)に乘せると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日頃にもなく自分から話の中に乘出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脂(あぶら)が乘つてるけれど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雨の中を私達の乘つて來た機關車は小板谷へ登つて行つた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...車には乘りけれど...
樋口一葉 「大つごもり」
...史乘に見えぬ古俗を研究する人々には有益だ...
南方熊楠 「棄老傳説に就て」
...東屋の椅子の上で頭に手拭を乘せた老人が...
横光利一 「榛名」
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