...勇ましくも津軽の海の速潮を乗りきった...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...昔はこの氷の張りつめた北極地方はほとんど船で乗りきることができないので...
海野十三 「大空魔艦」
...大いなるものに乗りきって...
中井正一 「美学入門」
...悠々(ゆうゆう)として大洋を乗りきって行く壮観は...
中里介山 「大菩薩峠」
...この大西洋という大海原を六十日余りで乗りきってここへ着いたのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...大船が大洋の中を乗りきって...
中里介山 「大菩薩峠」
...浮沈の瀬戸際を乗りきることのできた浜尾は...
火野葦平 「花と龍」
...勇敢にも地雷の原を乗りきって攻めよせる...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...結婚後七年として即ち三十歳位の時の作であるから油も乗りきつてゐるわけだが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この危機を乗りきれる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...その難路も乗りきったのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...あの脂の乗りきった出戻りのお嬢さまに...
正岡容 「圓朝花火」
...普通の二台には乗りきれないそうだ...
水野葉舟 「帰途」
...乗りきたりし車を山田まで継(つ)がせんとせしに...
森鴎外 「みちの記」
...いかにこの時代の大きな変革期を乗りきれましょうや...
吉川英治 「三国志」
...ザブ……と水を切っていくうちに紺碧(こんぺき)の瀞(とろ)をあざやかに乗りきって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...乗りきれない者のうちには...
吉川英治 「源頼朝」
...その中のどれかが肉が乗りきって...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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