...此生活に對する未練を斷絶し得ぬ俺の心弱さと俺の決定心の乏しさとを何と云はう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これ等は最も貧乏な人達がはくので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...探偵ごっこを始めるには余りに乏しい材料だからね...
江戸川乱歩 「悪霊」
...貧乏人は窮乏を描いた文芸に接する事によってその心を慰む事が出来る...
高浜虚子 「俳句への道」
...列國の形勢、經濟上の欠乏、其政治家の狡獪は、内外上下相結合して、到底日本をして主一の保護者たらしめず...
竹越三叉 「深憂大患」
...然し、考えてみると、ああいう思想は、金がかかって、貧乏人には困る...
豊島与志雄 「在学理由」
...構想の欠乏――「母線」を見る明の欠乏――を難じ...
豊島与志雄 「文学以前」
...独逸軍が食料欠乏のどん底にありながらも...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...もっとも刻下感(こっかかん)に乏しい時に汽車を下りたんで...
夏目漱石 「坑夫」
...貧乏人の私どもだってあんなことはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足利時代は決して史料缺乏の時代ではない...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...ラルフは貧乏で孤独...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...自分が決してどん底の者でないことが感じられていたのだが――沢やの婆が行ってしまったら、後に、誰か自分より老耄(おいぼ)れた、自分より貧乏な、自分より孤独な者が残るだろうか?自分が正直に働いてい、従って真逆(まさか)荷車で村から出されるようなことにならないのは解り切っている筈なのに、其那気になるのが植村の婆さんには我ながら情けなかった...
宮本百合子 「秋の反射」
...……昔から、下々の百姓町人、貧乏な人間は、うっちゃらかしてあった...
三好十郎 「斬られの仙太」
...この宮は何という感受性の乏しいお心なのであろうと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...此一首は頗る大家の気象に乏しく...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...路費乏少困入察候得共...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...息をつく暇もないほどの貧乏ぐらしをして来た...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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