...すると芸術を尊重する仏蘭西(フランス)に生れた文学者も甚だ清閑(せいかん)には乏しい訣(わけ)である...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...実生活の波瀾(はらん)に乏しい...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかも人はしばしば必要物の欠乏からではなく贅沢品の欠乏から死ぬような境涯におちいっている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...貧乏人のためには薬代も取らぬというほどに貧窮者に対して同情のあった人で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...筆持つ人々に貧乏は沢山あれど...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...三十年のあいだ薄い頭脳と乏しい才能を絞って...
徳田秋声 「仮装人物」
...だが一方に於て元来局外批評論などというものが問題になるのは文壇そのものが如何に問題に欠乏しているかを示していると共に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そしてハイデッガーにおいて欠乏を表示すること(zeigen)が Zeug(道具)となるというふうに考えられた実存論的な構成は...
中井正一 「美学入門」
...つまり人助けのために貧乏しているようなわけさ」道庵がこんなことを言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...島一番の貧乏人であったろう...
中島敦 「南島譚」
...空にはもう日の光が乏しい...
夏目漱石 「三四郎」
...財政の窮乏を救ふ一助ともなつたといふ理由で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このもの凄(すご)い山道を乏しい前照灯(フェラン)の光りだけで辿(たど)って行く心細さ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...貧乏人といつしよにゐたくはないわ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この病態はビタミンBの欠乏に起因する神経衰弱症に他ならぬ類ひで...
牧野信一 「剥製」
...貧乏と渡り合おうとした理由の一つであって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今や残(のこ)んの日もすでに乏(とぼ)しく...
柳田国男 「海上の道」
...貧乏長屋の片隅に...
吉川英治 「折々の記」
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