...彼は遂に断乎として後者を撰んだのだ...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...一種の霊的感応乎...
石川啄木 「閑天地」
...矗乎(ぬつ)と生ひ立つた杉の樹の樣に思はれる...
石川啄木 「漂泊」
...紅葉が一人で掻廻(かきまわ)していた乎...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...党派の外に超然たらむ乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...和尚として儼乎(げんこ)たる処置を取ることでありましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...「相変らず茫乎(ぼんやり)してるじゃありませんか」と調戯(からか)った...
夏目漱石 「それから」
...私も茫乎(ぼんやり)立って大勢の人の向いて居る方を眺めますと...
西尾正 「陳情書」
...大陸への確乎たる方策なくして何が出来よう...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...是れ物の意保合の中に見われしものというべき乎...
二葉亭四迷 「小説総論」
...勿論この人は確乎とした現場不在が証明されて...
牧逸馬 「双面獣」
...顎が足(あし)に緊乎(しツかり)と接合(くツつ)いて了(しま)つてるので...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...断乎として我々の所信を自分のそれに従わせようとするのは当然なことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人は汲々乎(きゅうきゅうこ)としてその害を避くるに専(もっぱ)らであるけれども...
柳田国男 「山の人生」
...断乎とした身ぶりで懐剣をとりだした...
山本周五郎 「日本婦道記」
...新しき生活の創造へわれわれを展開さすべき一つの確乎とした批判的善であるからだ...
横光利一 「新感覚論」
...与右衛門は断乎(だんこ)として...
吉川英治 「鬼」
...飄々乎(ひょうひょうこ)として辻を曲がってこなたへ歩いてくる...
吉川英治 「三国志」
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