...総て悲哀を以て終らざる可からざる乎(か)と...
石橋忍月 「舞姫」
...これは私が自分で処理せずばなるまいな」と私はその拙劣な手紙を眺めながら凝乎(じっ)と考えていたが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あの時のお話では大変綺麗な坊っちゃんが女中さんやお爺さんたちと一緒に日野様のお墓詣りをしていらっしゃったとかいうようなお話で……」「…………」私は凝乎(じっ)と亭主の面を凝視(みつめ)た...
橘外男 「逗子物語」
...憲政党に入るの侯の志に合ふ可きを諷告したり侯果して憲政党に入りて其首領たらむと欲する乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...確乎(かっこ)たる言葉を少し聞かしてやりに行くのが急務だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もはや脳裏には何ら一定の確乎(かっこ)たるものをも感ぜず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼はいきなり断乎とした...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...確乎たるよりどころがないように思われる...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...如斯(かくのごとく)志操迄も変じ得るもの乎...
蜷川新 「天皇」
...彼自身が苦しい羽目に立つようなことになると――そんな人格などはどこかへ雲がくれをしてしまうのだ! その確乎たる人物が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...声は非常に低かったが、断乎としていた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...斷乎とした感情が現はれて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...柏はすっかり気抜けがしたように呆乎(ぼんやり)していて...
松本泰 「日蔭の街」
...私は恐い顔をして凝乎(じっ)とあの人を見つめる...
水野仙子 「脱殼」
...全く、個人的に自己消耗だけ華々しく或は苦々しくやって満足している部と、それが一人から一人へ伝わり、或る程度まで一般となった現代の消耗が身に徹(こた)えて徹えてやり切れず、何か確乎とした、何か新しいものを見出さなくてはやり切れながっている人たちもきっとある...
「一本の花」
...豈(あ)に管仲(くわんちう)の謂(いひ)乎(か)...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...「……お前を悔悟せしめたその純乎(じゅんこ)たる大和民族の血を以(もっ)て...
夢野久作 「暗黒公使」
...もう断乎(だんこ)として...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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