...何等断乎(だんこ)たる処置に出でられざるは……されば夫人は旧日の情夫と共に...
芥川龍之介 「影」
...進んで専門文人となるまでの断乎(だんこ)たる決心は少しもなかったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...予弱冠時就中浜氏習学英語座上得与鹿城西先生相識当時既以同志相期許焉先生時猶在手塚氏塾落拓未遇及後奉命留学荷蘭瘴烟万里同嘗艱難窓雪三冬具共研鑽自此之後離合不一趣向或殊然至其相見莫不握手相歓四十年如一日況我故妻弟紳六受先生之子養承先生之嗣重以姻之戚乎先生既逝我髪亦※今読其行状憶起往事不禁涙之々下也明治三十一年十月榎本武揚誌...
榎本武揚 「西周伝」
...確乎(かっこ)たる信条であります...
高浜虚子 「俳句への道」
...訪問客を断乎(だんこ)として追い返し得るほどの立派なものではない...
太宰治 「新郎」
...これは私が自分で処理せずばなるまいな」と私はその拙劣な手紙を眺めながら凝乎(じっ)と考えていたが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...過去にたいする断乎(だんこ)たる態度ももたず...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...駸々乎(しんしんこ)として支那辺海に迫るの勢を養えり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...これは断乎とした論理を含んでいる...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...於是乎(ここにおいてか)千六百十一年...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐚に於ては洒唖乎(しゃああ)たるもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...「断乎たる処置といいますと?」と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...それよりも君が專門に修めたものでも確乎(しつかり)とやつたが何(ど)れ位國家を益するか知れやせぬ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「天地間有如此可喜者乎」と叫び...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼が確乎不動であるために血の汗を流したり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...所謂智識を世界に求むるの精神は沛乎(はいこ)として抑ゆべからず...
山路愛山 「明治文学史」
...という確乎不抜(かっこふばつ)な通念のほうが顛覆(てんぷく)を見てしまったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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