...(一月九日)八 何ゆゑに文語を用ふる乎(か)と皮肉にも僕に問ふ人あり...
芥川龍之介 「病中雑記」
...密乎(こつそり)逃げ出して来たんです...
石川啄木 「鳥影」
...二葉亭は果して自ら任ずる如き実行の経綸家であった乎否かは永久の謎(なぞ)としても...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...しかれども牢乎(ろうこ)として抜きがたき要求は...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかも断乎たるものだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...果して道徳的價値を有せりと謂ふべき乎...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...ジャアナルということの悲しさについて語らん乎(か)...
太宰治 「もの思う葦」
...これは私が自分で処理せずばなるまいな」と私はその拙劣な手紙を眺めながら凝乎(じっ)と考えていたが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...私も机の上に頬杖を突きながら凝乎(じっ)とカ氏の話に聞き惚れていたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...凝乎と微笑(わら)い/\女の姿態(ようす)に見惚れていた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...常に傲然として思想上の治外法権を維持せり侯或は此未開国を征服するの野心ありとせむされど侯は果して善良なる君主たるを得る乎伊藤侯と大隈伯とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いわんや彼は歴乎(れっき)とした二人の気狂(きちがい)の子分を有している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これでも歴乎(れつき)とした官吏で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...柏はすっかり気抜けがしたように呆乎(ぼんやり)していて...
松本泰 「日蔭の街」
...愛(あい)ちやんの肘(ひぢ)が緊乎(しツかり)支(つか)へて居(ゐ)て駄目(だめ)でした...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...灰ばんだ土へしつかりと埋め込まれて森乎(しん)としながら...
室生犀星 「冬の庭」
...於是乎(こゝにおいてか)...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...確乎(しか)とした眼(まな)ざしで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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