...非ズハレ得ルニ二士心ヲ一豈能ク如ナランレ是ノ乎...
秋月種樹 「南洲手抄言志録」
...八幡の鳥居の傍(そば)まで来て別れようとした時、何と思った乎、「イヤ、昨宵(ゆうべ)は馬鹿ッ話をした、女の写真屋の話は最う取消しだ、」とニヤリと笑いつつ、「飛んでもないお饒舌(しゃべり)をしてしまった!」*その晩の話を綜合して想像すると、境遇のため泥水稼業に堕(お)ちた可哀相な気の毒な女があって、これを泥の中から拾い上げて、中年からでも一人前になれる自活の道を与える意(つもり)で、色々考えた結果がココの女の写真屋の内弟子(うちでし)に住込ませて仕込んでもらってるらしかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...未だ確乎たる断案を下し得るの位置に達せず...
高木敏雄 「比較神話学」
...この土人頭のビスカの私を凝乎(じいっ)と瞶(みつ)めている皺(しわ)だらけの落ち窪(くぼ)んだ眼も...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...此に於て乎次に政党提携の事あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いつもの姿で飄々乎と出歩き...
豊島与志雄 「絶縁体」
...ワキガの花粉を吹飛ばす突堤に乱れるパラソルの花園!輝きつゞく港街は晴天の祭日だ帝国銀行の高楼を積上げるつみあげる起重機の妖しい肘よ混血児人力車タバコ避電針アンテナ気象台煙鳥雲飛行機飛行機の両翼を凛乎と張る細い針金よ岬遠い避病院の塀ぎはに転つた哀しい空鑵あ...
仲村渠 「港に沈んだ鉄片の希望」
...祖国は今その総ての科学者を必要とする秋(とき)である」といって断乎としてはねつけてしまった...
中谷宇吉郎 「カピッツア争い」
...純乎たる輸入説である...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...その妻が女学校で行灯袴(あんどんばかま)を穿(は)いて牢乎(ろうこ)たる個性を鍛(きた)え上げて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...黒い服を着た男が茫乎して居る私に姓名と住所を訊き糺した上...
西尾正 「陳情書」
...『學問道樂』と云ふものを書くだらう乎...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...私達の所有は断乎として禁じられていた...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...一と目でお前さんが歴乎とした哥薩克で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...いかにも断乎として事を行なおうと決心している男のように見えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...この断乎(だんこ)とした実証主義的な作家精神から生れねばならぬと思う...
「純粋小説論」
...確乎たる良策が立つなら...
吉川英治 「三国志」
...右馬允貞盛ともある歴乎(れっき)とした嫡男がありながら...
吉川英治 「平の将門」
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