...あるいは社会問題としての癩に貢献する確乎たる自信がないかぎり...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...主(しゆ)の命(めい)ならん乎...
内村鑑三 「問答二三」
...朝鮮を以て純乎たる我藩屏と信じ...
竹越三叉 「深憂大患」
...私の顔を凝乎(じっ)と見守った...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...造作は確乎(しつかり)として居るし...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...如何(いか)にすればこの自覚を他に伝へ得べき乎(か)とは...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...一定の時機におよんで断乎(だんこ)として決定的な一言を発し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...(莊二十二年)其田氏簒齊之後之言乎...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...茫乎(ぼんやり)として...
直木三十五 「南国太平記」
...晉國の壓迫と太子の專横とに對して確乎たる處置を講ずる代りに...
中島敦 「盈虚」
...しかしそれは歴乎(れっき)とした謡手が本気に各自の役を引き受けた場合で...
夏目漱石 「行人」
...滔々乎(たう/\こ)として漲つて息(や)まない...
ゲオルヒ・ヒルシユフエルド Georg Hirschfeld 森林太郎訳 「防火栓」
...或は牛肉牛乳に臭氣あるといはん乎...
福澤諭吉 「肉食之説」
...だめだ」ベンスンは断乎として言った...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...唯その人をとらん乎...
吉川英治 「折々の記」
...やがて飄乎(ひょうこ)として...
吉川英治 「三国志」
...「確乎(しか)と承知」やっと三名は合点したらしく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その傍(そば)の岩の上には、あの、ネネが、前よりも一層美しくなったように思われるネネが、喪心(そうしん)したように突立って、手を握りしめ、帽子を飛してしまった頭髪(かみのけ)を塩風に靡(なび)かせながら、凝乎(じっ)と、青年団の作業を見守っているのであった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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