...確乎たる内面的基礎を缺くこととなるに違ひない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...旦那の仰しやる通り日本のやうな猶(ま)だ男女七歳にして席を同ふせざる封建道徳の遺習が牢乎(らうこ)として抜くべからざる国で...
内田魯庵 「犬物語」
...足下(そくか)は尚ほ何時迄(いつまで)も著述(ちよじゆつ)に従事(じうじ)せれんとする乎(基督信徒(きりすとしんと)に他人の仕事(しごと)を気(き)にする者多(おほ)し)...
内村鑑三 「問答二三」
...かれのまことの人となりを語らむ乎(か)...
太宰治 「碧眼托鉢」
...遂に純乎たる童子の生涯なる味を識ること無し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...侯はグラツドストンたるを得る乎サリスバリーたるを得る乎と凡そ黨首に最も必要なる資格は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...閣下乃ち自由党をして単に政略的関係若くは利益の下に永く盲従せしめんと欲する乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それを断乎として郤けつつ払った犠牲...
豊島与志雄 「理想の女」
...これだけは証明する必要もないくらいに炳乎(へいこ)として争うべからざる事実であります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...私達の立って居る所が薄茫乎(うすぼんやり)と明るくなりました...
西尾正 「陳情書」
...確乎たる門地を打ち建てて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夫人は断乎として拒絶して...
牧逸馬 「運命のSOS」
...カヤ吾勢子波(わがせこは)借廬作良須(かりほつくらす)草無者(かやなくば)小松下乃(こまつがもとの)草乎苅核(かやをからさね)カヤは今普通にいうススキである...
牧野富太郎 「植物記」
...ムラサキ紫草能(むらさきの)爾保敝類妹乎(にほへるいもを)爾苦久有者(にくくあらば)人孀故爾(ひとづまゆゑに)吾恋目八方(われこひめやも)ムラサキは漢名の紫草でムラサキ科の宿根草である...
牧野富太郎 「植物記」
...公然と僕達の結婚に反対されても構いません」健策は断乎(だんこ)とした態度でこう云い切った...
夢野久作 「復讐」
...歴乎(れっき)とした……」「はて...
吉川英治 「大岡越前」
...吾レ其(ソレ)ヲ渡ラン乎(カ)」と...
吉川英治 「三国志」
...そうして断乎たる決心をもってその改善に着手せねばならぬ...
和辻哲郎 「地異印象記」
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