...確乎(しつかり)した歩調(あしどり)で歩いて...
石川啄木 「足跡」
...タカムラはとうとう断乎として相手を抜き...
犬田卯 「競馬」
...「惚れてたとすればどうなるかね」「それはどうにもならないけど――」「しかし僕は惚れてなんか居ないよ」と天願氏は断乎(だんこ)として言い放った...
梅崎春生 「風宴」
...そしてもうこの期に及んでは凝乎(じっ)と眼を閉じて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...私は帰りかけた足を見合せてしばらく凝乎(じっ)とそこにしゃがんでいた...
橘外男 「逗子物語」
...或は愛國公黨自由黨等を組織して毎に之れが牛耳を執りき故に彼れを指して政黨政社の開山と爲す可き乎曰く皆然り曰く皆然らず彼れの力を此の數者に致せしの事實は何人も認むる所にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...確乎(かっこ)たる足取りで進んでいった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかく確乎たるものではない...
中島敦 「狼疾記」
...しかしこのくらい断乎(だんこ)として...
夏目漱石 「坑夫」
...と断乎として言い放った...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...これでも歴乎(れつき)とした官吏で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...私は恐い顔をして凝乎(じっ)とあの人を見つめる...
水野仙子 「脱殼」
...しかしキュリー夫人はあたりの動乱に断乎として耳をかさず...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...女の職業というものについて女として求める確乎性が社会的に認められていなかったからです...
宮本百合子 「現実の道」
...公然と僕達の結婚に反対されても構いません」健策は断乎(だんこ)とした態度でこう云い切った...
夢野久作 「復讐」
...断乎たる命をくだしかねて...
吉川英治 「三国志」
...確乎(かっこ)とした要害を占めて...
吉川英治 「新書太閤記」
...荒木村重は断乎と伐(う)つの一手しかありません」「もとよりである...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??