...この久遠の時を共有しよう...
...彼との恋は久遠に続くと信じている...
...久遠の時を感じさせる静寂が木立に漂っていた...
...崇めし者たちが久遠の時を生きた...
...彼女の美しさは久遠に語り継がれるだろう...
...能く久遠に垂(た)るべき所以(ゆゑん)ならん...
芥川龍之介 「骨董羹」
...久遠本地(くおんほんじ)の諸法...
芥川龍之介 「道祖問答」
...久遠(くをん)に亘(わた)る如し...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...久遠の女性を見つめている...
太宰治 「虚構の春」
...理想は久遠のものである...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...「鼻って誰の事です」「君の親愛なる久遠(くおん)の女性(にょしょう)の御母堂様だ」「へえー」「金田の妻(さい)という女が君の事を聞きに来たよ」と主人が真面目に説明してやる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なんのためにこうしてわれを久遠の絵師は土のうてなになんか飾ったものだろう?2もともと無理やりつれ出された世界なんだ...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...久遠の花嫁*に欲しい形見は何かときいたら...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...久遠(くおん)の恋人への思慕である...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...芸術の久遠の生命がそこに見出されるのである...
藤島武二 「画室の言葉」
...久遠にして真実なる夜へ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...過去久遠(くおん)無量無数不可思議阿僧祇劫(あそうぎこう)と念の入った長い大昔...
南方熊楠 「十二支考」
...すべての声が消えて)(再び「寮歌」)歌(第二番の歌詞)豊かにみのれる石狩の野に雁の音はるばる沈みて行けば羊群声なく牧舎にかえり手箱のいただきたそがれこめぬ雄々しくそびゆるエルムの梢打振る野分に破壊の葉音のさやめく甍に久遠の光おごそかに...
三好十郎 「樹氷」
...それは久遠(くおん)の昔に果されてしまったことなのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...……けれど国家久遠の計を思うならば...
吉川英治 「三国志」
...われら短い儚(はかな)い者を久遠(くおん)のながれにつなぎとめて後世(ごせ)何らかの鏡(かがみ)となって衆生に問(と)おう...
吉川英治 「私本太平記」
...久遠(くおん)の華厳法相(けごんほっそう)四海平和が地に降りてきたかのような観がある...
吉川英治 「私本太平記」
...静かに漂ふて来る久遠の楽の音を聴くのみである...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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