...「久方ぶりに会ったね...
...「最近久方に連絡していないな...
...「この場所に久方に来ると懐かしい気持ちになる...
...「話が久方に及ぶと退屈してしまう...
...「久方の間、心配していたけど元気で良かった...
...唯、縹緲たる理想の白鷺は羽風徐に羽撃きて、久方の天に飛び、影は落ちて、骨蓬の白く清らにも漂ふ水の面に映りぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...久方振(ひさかたぶ)りのこうした安楽した気持におちついたので...
海野十三 「暗号音盤事件」
...それから久方ぶりで帰邸したという奇人館の主人鴨下ドクトルにも会ってみるつもりだった...
海野十三 「蠅男」
...」私は久方ぶりに友達に逢ったようにこう思って...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...久方(ひさかた)ぶりに此店(ここ)へお出(い)でなすって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...久方(ひさかた)ぶり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...久方振(ひさかたぶ)りで...
太宰治 「おさん」
...久方ぶりに相見(あいまみ)える餅菓子...
谷譲次 「踊る地平線」
...父は久方ぶりの上機嫌(じょうきげん)で...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...日久しくしてかくの如しといふ甘稻のみのりはならず枯れたるに水滿てるかも引くとはなしに久方の天くだしぬる雨ゆゑに稻田もわかずひたりけるかもまがなしく枯れし稻田をいつとかも刈りて收めむみのらぬものを日のごとも水は引けども秋風のよろぼひ稻に吹くが淋しさ三日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...琴(こと)のほまれは久方(ひさかた)の空(そら)にも響(ひヾ)きて...
樋口一葉 「曉月夜」
...生絹は畳紙をひろげて久方振りで右馬の頭の文字を見入ったが...
室生犀星 「荻吹く歌」
...久方ぶりに大小を差して...
山本周五郎 「雨あがる」
...久方ぶりにくつろいで飲んだ...
山本周五郎 「いさましい話」
...もっと気楽にしてはどうだ」久方ぶりの対面に父はすぐこう云った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...「久方ぶりであった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...ずいぶん久方ぶりに晴着を着...
山本周五郎 「竹柏記」
...久方ぶりに夫婦で午餉を喰べ...
山本周五郎 「雪の上の霜」
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