...「久方ぶりに会ったね...
...「最近久方に連絡していないな...
...「この場所に久方に来ると懐かしい気持ちになる...
...「話が久方に及ぶと退屈してしまう...
...「久方の間、心配していたけど元気で良かった...
...――久方振りで行きとうなった...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...また知らず日に夜(よ)をつぎて溝(みぞ)のうち泥土(どろつち)の底欝憂の網に待つもの久方(ひさかた)の光に飛ぶを...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...先生は、久方ぶりに、新しい空気を吸って、元気をとりもどした...
海野十三 「火星兵団」
...久方(ひさかた)ぶりで内側へ開かれた...
海野十三 「月世界探険記」
...久方(ひさかた)ぶりに此店(ここ)へお出(い)でなすって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...久方(ひさかた)ぶり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...日久しくしてかくの如しといふ甘稻のみのりはならず枯れたるに水滿てるかも引くとはなしに久方の天くだしぬる雨ゆゑに稻田もわかずひたりけるかもまがなしく枯れし稻田をいつとかも刈りて收めむみのらぬものを日のごとも水は引けども秋風のよろぼひ稻に吹くが淋しさ三日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...彼の大國主の天の瓊矛を杖いて草昧の民の上に君臨せる俤を只今目前にみるのおもひあり久方の天が下には言絶えて嘆きたふとび誰かあふがざらむ十九日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...久方ぶりでお目にかかれたのに...
火野葦平 「花と龍」
...久方ぶりで土を踏んだ...
松濤明 「春の遠山入り」
...「中に生(お)ひたる」(久方の中におひたる里なれば光をのみぞ頼むべらなる)と源氏は古歌を口ずさんだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「久方ぶりであった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...久方ぶりに栄二は昂奮(こうふん)し...
山本周五郎 「さぶ」
...その夜は久方ぶりに熟睡した...
山本周五郎 「めおと蝶」
...「久方ぶりだ、一つまいろう」と安芸が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「船岡どの」と安芸が云った、「久方ぶりで、一つまいろう」甲斐は目礼した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...久方ぶりの彼の帰郷をよろこび...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「久方ぶりだな、十左衛門、私だ」老人は大きく口をあけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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