...あるき悩んだ久我(くが)どのの姫君――北の方(かた)を...
泉鏡花 「瓜の涙」
...久我管長より葛原の姓を賜う...
太宰治 「盲人独笑」
...毒酒を呑んだ大井久我之助の直ぐ後から息を引取りましたよ」「毒は兩方の徳利に入つてゐたのか」「そんな筈はないといふんですが」「行つて見よう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大井久我之助と、吾妻屋永左衞門を、一ぺんに殺した毒酒の祕密もまだわからず、吾妻屋の手代佐太郎を、石で叩き殺した下手人(げしゆにん)の見當もつかぬうちに、お月樣は一と晩毎に痩せて、江戸の街もやがて惡魔の跳梁(てうりやう)に都合の良い、闇夜續きになつて行きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすが眼が高え」「ふざけちゃいけねえ」「浪人者の大井久我之助ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...びっくりしたような眼つきをしていつまでも久我の横顔を眺めていた...
久生十蘭 「金狼」
...これは失礼〉久我がこんなことを考えながら歩いていると...
久生十蘭 「金狼」
...……苦しがって、寝台から転がり落ちたやつを、こんどは呼吸の根をとめるつもりで、ずっぷりと頸動脈へ斬りこんだ、というわけだ」「それは、ひどい」と、美しい眉をしかめながら、久我がいった...
久生十蘭 「金狼」
...葵が久我に、一ヵ月ほどまえに、はじめて東京へ来たといったのは嘘である...
久生十蘭 「金狼」
...あなたともそれで……」久我はとりあわずに...
久生十蘭 「金狼」
...近々久我さんのところへ...
久生十蘭 「金狼」
...久我千秋なんて特高刑事はいないそうですぜ...
久生十蘭 「金狼」
...久我のほうへ向き直って...
久生十蘭 「金狼」
...久我が二幸の横の食傷新道から出てきた...
久生十蘭 「金狼」
...久我の指をきつく噛むと...
久生十蘭 「金狼」
...ちらりと久我の顔を見かえすと...
久生十蘭 「金狼」
...菊田・上山・平野・久我と集まる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...久我(こが)ノ右大臣や中院ノ大納言も説きふせてあるし...
吉川英治 「私本太平記」
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