...お前が乃公(おれ)の御本家か...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...お蔭で乃公はゆうべ寝ることが出来なかった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...「乃公には謀叛を許さないで...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...大声あげて「お前は乃公にわけを言え」と怒鳴ってやると彼らは一散に逃げ出した...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...乃公はもう恐れはしない...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...だから乃公はどうかすると変なことを考えるんだ...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...恐ろしかった!)乃公は身体中びっしょり汗をかいた...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...「おや?」例の昔識(し)りあった愛人だとばかり思っていた乃公は...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...雁を乃公(わし)の方から遣(つか)はすから...
薄田泣菫 「茶話」
...乃公(わし)らが若い時には...
薄田泣菫 「茶話」
...劇場(こや)は乃公(わし)が何とか心配する事にしようが...
薄田泣菫 「茶話」
...この帽子は確かに乃公(おれ)のかい...
薄田泣菫 「茶話」
...乃公(おれ)は身代限りをせざあなるまい...
薄田泣菫 「茶話」
...「お旗下(はたもと)の葛西さんか、知ってるとも、私なんかは、あすこの構(かま)え内(うち)の林(やぶ)ん中へ入って、雉(きじ)や、兎(うさぎ)をとったもんだ」「そんじゃちょうど好い、聞きたいことがあるが、あすこの家は、昔から何か変なことがある家じゃないかね」「ああ、そう云やあ、葛西の大旦那は、裏の林(やぶ)の中で、理(わけ)の判らない死方(しにかた)をしてたよ」「大旦那と云やあ、今の旦那のお祖父(じい)さんだね、じゃ三代、変な死方をしたと云うのだね、こりゃ、いよいよただごとじゃないよ」「すると、大旦那の息子も、その孫も不思議な死方をしたと云うかね」「何かお前さんに思い当ることはないかね」「そう、他に思い当ることはないが、一つ怪しいことがあるんだ、今、乃公(おれ)があの林(やぶ)で雉(きじ)や兎(うさぎ)をとったと云ったね、その時分じゃ、ある時、林の中へ往ってみると、昨日(きのう)までなかった処に、土を掘りかえして、物を埋めたような処ができて、そのまわりの落葉へ生(なま)なました血が滴(た)れていたがね、それから二三年して、大旦那が死んだとき、人に聞くと、どうもそのあたりらしかったよ、どうも、乃公は、あの血が怪しいと思ってる」遠縁の男は初めて謎が解けたと云うような顔をした...
田中貢太郎 「赤い花」
...乃公が一番の強者だ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...腕ずくで、宝物は乃公の自由にするまでさ」が、このとき、背後にいた水夫の一人が、二、三歩前に進み出で、「いや、船長は、この乃公だ」と、力強く叫んだ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...乃公(わし)が弓を引いた響に...
永井荷風 「狐」
...算盤(そろばん)で乃公(おれ)の頭をなぐつた親爺(おやぢ)にしろ...
永井荷風 「すみだ川」
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