...乃木(のぎ)大将のことなどが急に思い浮んできて...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...そういう乃公(だいこう)自身は...
太宰治 「あさましきもの」
...真理乃至虚偽に関する問題は「論理の政治的性格」乃至「無意識的虚偽」へ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...――従ってこういう範疇の組織体系に他ならないヘーゲルの哲学体系は実在乃至存在の運動の具体的な巨大な法則...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之等も亦実は官許乃至半官許職業擁護組織であることによって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...何が存在者乃至存在物の代表者であるかという点が決定出来ることになる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それは最近の批評が(批評精神がと云ってもいいだろう)一部分のその「哲学」的乃至「文学」的な衣裳にも拘らず...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...乃(すなは)ちこの不安と懐疑と好奇の念より呼び起さるゝ神秘に有之候(これありそろ)...
永井荷風 「夜あるき」
...零度乃至三度位の気温の時が実験に便であった...
中谷宇吉郎 「雪」
...從つて自然は自由の無き強制乃至必然の支配する領域である...
波多野精一 「時と永遠」
...単なる関係乃至(ないし)機能でもない...
三木清 「人生論ノート」
...乃至は揺れが止んだ後であったか...
武者金吉 「地震なまず」
...杉乃は無感動に、おちついて観ていた...
山本周五郎 「竹柏記」
...信乃もよく気をつけるように注意された...
山本周五郎 「めおと蝶」
...丹三郎はじっと宇乃の顔をみつめ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...宇乃の途方にくれた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...辻村と塩沢の二人が伴れてまいりました」甲斐は「宇乃が」と口のなかで云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...尽くタッタ一人で説明役にまわって滔々(とうとう)数時間、乃至(ないし)、数十日間に亘り、絶対に他人に口を入れさせないので、歴代の統監、農林、商工の各大臣、一人として煙(けむ)に捲かれざるなく、最少限、朝鮮沿海に関する問題については、視察に来る内地の役人を尽く馳け悩まして、一毫も容喙(ようかい)の余地なからしめた...
夢野久作 「近世快人伝」
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