...それに一通り酒を注(つ)いで片っ端から呑み乾すのだ」「へえ、それでは、まあ茶碗に皿、小鉢、丼鉢、椀があるとして、親子三人暮しに積ったところで、大概知れたもんでございますな...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...丼鉢(どんぶりばち)...
夏目漱石 「道草」
...だから彼が丼鉢と皿を一緒にこねくり回したときは泣いていました...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...汚物入れの丼鉢(どんぶりばち)...
正岡子規 「病牀六尺」
...その玉子を深い大きな丼鉢(どんぶりばち)へ割って玉子一つに中位な匙一杯の割で白砂糖を入れて黄身も白身も砂糖も一緒にして茶筅(ちゃせん)かササラで攪(か)き廻(まわ)しますが茶筅よりも竹のササラがよし...
村井弦斎 「食道楽」
......
村井弦斎 「食道楽」
...極く軽便なのは玉子のソフレーでそれは黄身へ砂糖を加えてよくよく泡立たせてそれへ白身のよくよく泡立たせたものを混ぜてベシン皿かあるいは丼鉢(どんぶりばち)へ入れて弱い火で十分間ほど焼きますとまた一層膨(ふく)れ上って美事(みごと)な物が出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...ライスプデンでも何のプデンでもベシン皿の代りに丼鉢へ入れてこういう風にすれば誰にでも出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...それをブリキの型へでも丼鉢(どんぶりばち)へでも入れて水の中でもあるいは氷の中ででも冷し固めます...
村井弦斎 「食道楽」
...玉葱の細かに切りたるもの二個分および塩少々加え四時間湯煮て皮を細かに切りまたその湯煮汁に塩胡椒を入れて味を付け裏漉しにし前の皮を混合せゼリー型または丼鉢へ入れて冷しおけばちょうど鮫のニコゴリの如きものとなる...
村井弦斎 「食道楽」
...それは今申したジャムカステラをベシン皿かあるいは丼鉢(どんぶりばち)へ並べてこのカスターソースの湯煎にしないのを掛けて二十分間置きますとソースがすっかりカステラへ浸み込みます...
村井弦斎 「食道楽」
...テンパン即ちテンピへ入れるブリキ皿へ少し湯を注(つ)いでその中へこのベシンか丼鉢を入れてテンピの中で一時間蒸焼にしますとジャムカップカスタープデンというものが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...それから上等にすればカビネットプデンと申してベシンか丼鉢の底へバターを敷いてカステラを小さく切って並べてその上へレモンの皮の砂糖漬だの干葡萄(ほしぶどう)だの外にも色々な砂糖漬の菓物の小さく切ったのを並べて...
村井弦斎 「食道楽」
...貴君(あなた)はきっと沢山召上るだろうと思って大きな丼鉢(どんぶりばち)へ入れて来ましたから御遠慮なく何杯でもお更(かわ)りして下さい」と下女に命じて南京豆の汁粉を前に呈せしむ...
村井弦斎 「食道楽」
...大きな丼鉢で三杯平らげた...
村井弦斎 「食道楽」
...近年この窯で鉄釉(てつぐすり)の地に絞描(しぼりがき)で線を引いた丼鉢(どんぶりばち)を作りました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...大きな丼鉢(どんぶりばち)の片方にあみの佃煮(つくだに)...
山本周五郎 「季節のない街」
...やかましい物音とともに酒壜や茶碗や丼鉢などが転げ落ち...
山本周五郎 「季節のない街」
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