...近代理論物理学の傾向がプランクなどの言うごとく次第に「人間本位(アントロポモルフェン)の要素(エレメンテ)」の除去にあるとすればその結果は一面において大いに客観的であると同時にまた一面においては大いに主観的なものとも言えない事はない...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...主観的な階級が或る場合何故客観性を有つことが出来又有たねばならぬかということの...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...意識の主観的な心組みの確かさ如何によるわけである...
戸坂潤 「科学論」
...又何等かの主観的な原理を用いて分類しようとする場合にも...
戸坂潤 「科学論」
...無論そう云った批評は主に主観的な感情の本能的な吐露――悪口や又稀には嘆美――に過ぎないから...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...要するに主観的な客観性をしか持たないものであり...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そういう意味での主観的な独りよがりな見解ほど...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あまりにも主観的なあるものが感じられたのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...即ち主観的な芸術家等は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...主観的なセンチメントを一切排斥せねばならぬ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...主観的なる気分や情調の中に融けて...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...却って形は主観的なものと客観的なものとの統一である...
三木清 「哲学入門」
...ところで快楽は主観的なものであり...
三木清 「哲学入門」
...階級のものにでもめいめいの立場によって生じる主観的な実際行為の正常化を前もって封じて...
宮本百合子 「新たなプロレタリア文学」
...主観的な時代には特にそのことの価値が考えられるのである...
宮本百合子 「ヴォルフの世界」
...又それへの主観的な働きかけの歴史性において...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...私は主観的なものに立っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今は主観的な気持をぬいて見られるから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索