...物的環境の変化の後に更生するのを主張する人であるから...
有島武郎 「想片」
...『恋愛と結婚』の中に私は一夫一婦――即ち一生を通じての恋愛関係を以て両性間に存する唯一の道徳的関係であると主張する人々はかくの如き道徳律の結果として生ずる多大なる生活力の浪費を無視するものであることを指摘して置いた...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...然し渠の主張する樣な緊張した熱心と眞面目とが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...疑いもない大悪人の無罪を主張する弁護士もない...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...唯だ此の人々は何故にかくなくてはならぬかを証明することなくして単に常識的にかく主張するに過ぎない...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...凡そこうしたファッショ的テーゼの正反対をこそ主張するものだと思っていた処だから...
戸坂潤 「社会時評」
...まさしくその予言通りに下からの権利を主張する一つの旗印のように感覚がその頭をのしてくるのである...
中井正一 「美学入門」
...嗤う権利がないものと余は主張する...
夏目漱石 「草枕」
...これが現代日本の大勢だとすればロマンチックの道徳換言すれば我が利益のすべてを犠牲に供して他のために行動せねば不徳義であると主張するようなアルトルイスチック一方の見解はどうしても空疎になってこなければならない...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...政治的の平等と自由を主張する事は思想の上にデモクラシーを実現する助(たすけ)ともなることなれば...
新渡戸稲造 「平民道」
...我が国にいて民権を主張する学者と名づくべき人なり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...そのこれを主張することいよいよ盛なる者に附するに忠君(ちゅうくん)愛国(あいこく)等の名を以てして...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...或る者が真理として主張するものも...
三木清 「哲学入門」
...それにもかかわらず自己の唯物論として憚るところなく主張するマルクス主義は...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...天災により旧来の百姓が退転して権利を主張する者のない間に...
柳田國男 「地名の研究」
...何も知らない」と主張する...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...この事実が必然でなかったと主張するにほかならない...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
...我々はここでは理知及び意志に対して感情が特に根本的であると主張する必要を見ない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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