...苟(いやしく)も表面だけはまだ亭主たる者を――そしておだやかに離婚しようと云つても...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...或(あるい)はこの方が主たる理由であったかも知れないが...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...その領主たるペーリュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...クロニーオーン一切の主たるが故に意の儘に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...常に傲然として思想上の治外法權を維持せり侯或は此未開國を征服するの野心ありとせむされど侯は果して善良なる君主たるを得る乎伊藤侯と大隈伯とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...君主たる者がそれらを「欽定(きんてい)する」...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...または予防的妨げの一部――たしかにこれは予防的妨げの主たる部分である――と呼んでいるのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らの富の主たる源泉と考えられている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「我々は自分で理解するという主たる目的の」ために二冊の厚い八折判の哲学の原稿を書いたということ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人の手が主たる間それは善である...
柳宗悦 「工藝の道」
...主たる用途は薬もしくは呪法(じゅほう)であったが...
柳田国男 「海上の道」
...ゆえに昔の山民の運材法はどうしても筏が主たるものであったろう...
柳田國男 「地名の研究」
...主たる理由はこの物がすでに用が無く...
柳田国男 「木綿以前の事」
...主たる原因としては作者の境涯と教養...
柳田国男 「木綿以前の事」
...国主たる彼自身は...
吉川英治 「三国志」
...ご領主たるものが...
吉川英治 「私本太平記」
...キャンプにおける常軌を逸した混乱状況の主たる証拠として提供することができるように...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...安土城を掠奪占領することを主たる仕事としたのであって...
和辻哲郎 「鎖国」
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