...昔出来の丹念な拵(こしら)えなので...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...いつもの丹念な設計に疲れ果てたのであろう...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...リチャアド二世の敗北と廃位に関する丹念な記述のあるのがわかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...頗(すこぶ)る丹念な毛筆の細字で...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...丹念な確かな人間であるには相違ないが...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...細々と丹念な注意を与えてくれた...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...映画女優めいた丹念な顔の化粧...
豊島与志雄 「風俗時評」
...木暮君の丹念な手記が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...仕事に丹念な大野順平が繩をあてて測ったであろう五里と七町とに...
本庄陸男 「石狩川」
...ピラミツトを描いてそれに丹念な影をつけたりしてゐた...
牧野信一 「妄想患者」
...おれがどんなに丹念な楽しみをもって整えたか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...ところが歴史的類型の設定は歴史的事實に關する丹念な研究の結果見出さるべきものであって...
矢田部達郎 「心理學」
...その丹念な綜合とが基礎となって...
柳田国男 「海上の道」
...大変丹念な人で、細かく日記をつけていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...丹念な分類さえしてみれば事実の把握はそう難事でないのであった...
柳田國男 「地名の研究」
...ひどく丹念な職人で...
山本周五郎 「おばな沢」
...これまた丹念なものでした...
山本笑月 「明治世相百話」
...なかなか身粧いに丹念なうえ...
吉川英治 「私本太平記」
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