...昔出来の丹念な拵(こしら)えなので...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...いつもの丹念な設計に疲れ果てたのであろう...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...リチャアド二世の敗北と廃位に関する丹念な記述のあるのがわかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...丹念な確かな人間であるには相違ないが...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...丹念な母親は子供に行水をつかわせた...
徳田秋声 「黴」
...それは実に丹念な庭師だった...
豊島与志雄 「父の形見」
...米友の丹念な木の根掘りの前に立っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...木暮君の丹念な手記が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...仕事に丹念な大野順平が繩をあてて測ったであろう五里と七町とに...
本庄陸男 「石狩川」
...庇形の幅広い花弁が丹念な心遣ひをもつて...
牧野信一 「卓上演説」
...髪には丹念なウエーヴがついて...
牧野信一 「街角」
...ゲーテが自然における個々のものの丹念な観察からその中に横たはる普遍的なものの直観を得たやうに...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...丹念な話である...
三好達治 「オルゴール」
...何れも丹念な方法的探究の結果獲得されるものなのである...
矢田部達郎 「心理學」
...大変丹念な人で、細かく日記をつけていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...丹念な家では夏中のオキを消して貯えておいて...
柳田国男 「雪国の春」
...選択する木材も見積りを厭わず丹念なのもとよに似ていた...
横光利一 「旅愁」
...これに丹念な検討を加える...
和辻哲郎 「孔子」
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