...如丹と献酬(けんしゅう)を重ねては...
芥川龍之介 「魚河岸」
...丹念に古靴のあちこちを嗅いでいたが...
梅崎春生 「黄色い日日」
...明日でも幸子が丹生夫人の所へ出向き...
谷崎潤一郎 「細雪」
...――□雲丹について(歯がぬけた老人の負惜しみ)...
種田山頭火 「其中日記」
...「日本囘想録」による甲比丹ヅーフの通詞らの蘭語に對する所見もまた同樣である...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...金丹は老子が元君から受けたものとされているが...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...それが皆(み)んななんの役にも立たなかったのはどうしたわけだ」丹波丹六は横から口をはさみました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...見ると両手の生爪は剥げて、手から腕へ流るる血汐、「いえいえ、私こそ切支丹宗徒、――首にかけた十字架を見て下さい、この人の代りに、私を、処刑して下さい、この人を殺してはなりません」「えッ、二人とも磔柱に上げるぞ」「私が代ります、私が切支丹です、お願い、お願いでございます、訴人した私が言うのです」お秋は必死でした...
野村胡堂 「十字架観音」
...その年の秋の除目(じもく)に正道は丹後の国守にせられた...
森鴎外 「山椒大夫」
...私は向うへゆくよ」「あとでいらしって」「今夜は丹三郎といてやると云ったろう」「では朝になってから」甲斐は頷き...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...丹頃のお粂と相良(さがら)金吾とが...
吉川英治 「江戸三国志」
...丹波丹後二藩の士民を沸騰(ふっとう)させた桔梗河原の大試合に...
吉川英治 「剣難女難」
...丹羽昌仙(にわしょうせん)さまの密書をもって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...丹羽昌仙(にわしょうせん)の声がひびいた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...両翼を(も)ぎ取られた伊丹(いたみ)一城だけのものになり終った...
吉川英治 「新書太閤記」
...丹羽長秀の名をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...この枯野からこれだけの青い物をお採りなされたご老母の丹精を思うと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...先生は丹念にカードを作る人であったから...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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