...そのいさくさなしの気質を丸出しにして...
伊藤左千夫 「春の潮」
...米原氏が出雲言葉丸出しで私の玄関へ参ってから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...あなたの言葉は田舎(いなか)の女学生丸出しだし...
田中英光 「オリンポスの果実」
...丸出しの肥つた足でぴよいぴよい河原石の上を先に立つて歩いた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...こんなに丸出しにして見せるとは!――もともと...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...突然田舎丸出しの書生が三人英語を習ひに来た...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...私は初めて逢つた此人の丸出しの土佐言葉に先づ興味を持つた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...お国言葉丸出しで自分の身のうえを明け透(す)け話した...
徳田秋声 「黴」
...後に銀子も沢正の座敷に一座し、出が出だけに歌舞伎(かぶき)や新派ほど役者の気取りがなく、学生丸出しで、マークの柳に蛙(かえる)の絵を扇子に気軽に描(か)いてくれたり、同じマークの刻まれたコムパクトをくれたりするので、芸者の間にも受けがよく、一座するのを光栄に思うのであった...
徳田秋声 「縮図」
...それに植民地根性丸出しが多いから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...海老蔵はこのくらいエラいぞということを丸出しで...
中里介山 「大菩薩峠」
...という意気組み丸出しでかかって来るから...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸ッ子丸出しの気性(さが)だったのだから...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...高尚なる学校教場の知見を丸出しにして実地の用に適せしめんとするも...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...この君子の前後を丸出しにすると実は大笑いの話だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...(何をしていくさるのじゃやら)いよいよお国訛り丸出しで奥役人ヤキモキしていると...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...「お前の比喩は気がきかないね」「そらガスコーニュ訛(なま)りが丸出しだよ」「その表現はちとあぶなっかしいぞ」(わたしはフランスの町なかで用いられている言葉を少しも避けない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして尻から下を丸出しに...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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