...首尾よく嬢様を掌中(てのうち)に丸め込んで旦那のお引立に預からうといふ野心があるのだ...
内田魯庵 「犬物語」
...それから次第に丸め込んで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...津田君を手のうちに丸め込んで自由にするあなたの霊妙なお手際にです」小林の言葉は露骨過ぎた...
夏目漱石 「明暗」
...自分が充分津田を手の中へ丸め込んでおきながら...
夏目漱石 「明暗」
...自分の良心も丸め込んでしまう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...何も彼も一處くたに下穿までも丸め込んであるといふ鞄を大きく振りながら...
牧野信一 「痴日」
...すっかり西村を丸め込んでしまった揚句(あげく)...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...ゴム管を一まとめにして毛布の中に丸め込んで弟分のボーイに渡すと...
夢野久作 「人間レコード」
...押入れの隅に冬から丸め込んであった洗濯物を整理するやら...
吉川英治 「江戸三国志」
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