...学生さん」渡瀬は十三四らしいその小僧の丸っこい坊主頭を撫でまわした...
有島武郎 「星座」
...なめらかな丸っこい白い石の帯で敷石のようになっていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ある時ぽつぽつした彼女一流の丸っこい字で...
徳田秋声 「縮図」
...平凡な丸っこい肉づき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一面に産毛が密生してるような白い丸っこい顔...
豊島与志雄 「自由人」
...その同じ丸っこい顔に...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...お糸さんという豊かに丸っこい娘さんの琴の音がよく聞えていたが...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...昨日丸っこい小さい小包が着きました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すこし上等の料理には茶色の丸っこい松露のようなマッシュルームをつかい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...地上には丸っこい頭だけが出ているが...
武者金吉 「地震なまず」
...血糸の綾(あや)がすけてみえる丸っこい鼻の頭には...
矢田津世子 「女心拾遺」
...世界の丸っこい道理がズンズンとわかって来るように思いましてね……まったく……ヘエ……...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...丸っこい背中を左右にすこし振りはじめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...丸っこい顔に、どこか子供っぽい眼をしていて、それで毛が強(こわ)いので、髯(ひげ)を剃(そ)った後は、よく顎(あご)に血をふき出している...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...男ズボンに下駄ばきという顔の丸っこい戦後派娘が「わて...
吉川英治 「随筆 新平家」
...棗(なつめ)みたいな丸っこい眼に...
吉川英治 「野槌の百」
...こんな豚に虐(こ)き使われて」寝台(ベッド)の下の丸っこい死骸を睨めつけて――また...
吉川英治 「旗岡巡査」
...丸っこい顔に、大きな眼をもった在郷(ざいごう)の若者である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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