...近所の人たちはその話をきいて目を丸くした...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...近う寄れ」そこでかの心友は猫背を一層丸くして...
海野十三 「奇賊悲願」
...ただ眼を丸くして訝るより他にしようがなかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ランプも昔は五分芯(しん)三分芯などがあったが改良されて芯を丸くした空気ランプというのが出来...
高村光太郎 「美術学校時代」
...または巨大のからだを丸くして円陣の端から端まで...
太宰治 「お伽草紙」
...丸くしゃがみ込んで...
太宰治 「パンドラの匣」
...丸田は眼を丸くした...
豊島与志雄 「擬体」
...同じ場所に丸く立ち並んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」と村上は眼を丸くしていた...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...丸くなって雨にぬれておられるのを見て...
永井隆 「長崎の鐘」
...戸惑(とまど)いをした糸瓜(へちま)のようだなんて、時々寒月さんの悪口を云いますから、よっぽど心の中(うち)では思ってるに相違ありませんと」主人はこの不可思議な解釈を聞いて、あまり思い掛けないものだから、眼を丸くして、返答もせず、鈴木君の顔を、大道易者(だいどうえきしゃ)のように眤(じっ)と見つめている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私の腰掛けた場所の右手の恰度眼の位置に丸く切り抜かれた小窓が有りまして...
西尾正 「陳情書」
...なおかつ丸くて青白い顔や愚直そうなところが善人であることを確信させた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ふと着古し膝の丸く出た服のズボンを見下したが...
松本泰 「緑衣の女」
...形は電光とは違い、丸くて大きい...
武者金吉 「地震なまず」
...恐怖の眼をマン丸く...
夢野久作 「女坑主」
...解剖着の下にまん丸く膨れております洋袴(ズボン)のポケットにその手を突込んで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お八代さんも眼をまん丸くしてうなずきながら聞いているようで御座いましたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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