...「中頃に会おうね...
...「彼女は中頃に車を追いかけていた...
...「彼は中頃に歌を歌い始めた...
...「中頃で話を切り上げるつもりはなかった...
...「中頃の時間帯は混雑するから気をつけて...
...向うの村へ着くと夜中頃になりますから...
宇野浩二 「でたらめ経」
...明の中頃に楊愼がこの二書を比較して...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...実を云へば僕の村では秋の中頃は却つて世間が生々として生活の豊富な感のされる時である...
中村憲吉 「備後より」
...中頃(前三九〇年)ゴール人の侵入で一時荒廃に瀕したことはあったけれども...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...それから夜中頃帰るまで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...条件のいいうちに退職していただきたかったくらいです……一月の中頃でしたか...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...眞夜中頃に暫らく忘れてゐた激しい痛みを感じ出した...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...出生率はこの世紀の初期及び中頃の方が末期よりも大であった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...前世紀の中頃には金利は三パアセントであったから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし『尹文子(いんぶんし)』に周人鼠のいまだ(せき)(乾肉)とされないものを璞(はく)というとあるそうだから考えると、『徒然草』に名高い鰹同前、最初食用され、中頃排斥され、その後また食わるるに及んだものか...
南方熊楠 「十二支考」
...歩く時いつでも右の袂の中頃をもって居るのが癖だと云う事を見つけて仙二はわけもなく可笑しかった...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...此恨は初め一抹の雲の如く我心を掠めて、瑞西(スヰス)の山色をも見せず、伊太利の古蹟にも心を留めさせず、中頃は世を厭ひ、身をはかなみて、腸(はらわた)日ごとに九廻すともいふべき慘痛をわれに負はせ、今は心の奧に凝り固まりて、一點の翳とのみなりたれど、文讀むごとに、物見るごとに、鏡に映る影、聲に應ずる響の如く、限なき懷舊の情を喚び起して、幾度となく我心を苦む...
森鴎外 「舞姫」
...秋田から横手に繋(つな)がる線路の中頃に神宮寺(じんぐうじ)という小駅がある...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...始めて田に降りたまう日は大体に旧暦二月の中頃ときまっている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...実は師走の中頃から...
吉川英治 「江戸三国志」
...漸く十五世紀の中頃に至って出来上ったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...間もなく四月の中頃には...
和辻哲郎 「鎖国」
...十月の中頃には洗礼を受けようと決心したものが五百人以上に達した...
和辻哲郎 「鎖国」
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