...「中頃に会おうね...
...「彼女は中頃に車を追いかけていた...
...「彼は中頃に歌を歌い始めた...
...「中頃で話を切り上げるつもりはなかった...
...「中頃の時間帯は混雑するから気をつけて...
...初はやれ父思ひのせゐだの、やれ戀煩ひをしてゐるからだの、いろ/\臆測を致したものでございますが、中頃から、なにあれは大殿樣が御意に從はせようとしていらつしやるのだと云ふ評判が立ち始めて、夫からは誰も忘れた樣に、ぱつたりとあの娘の噂をしなくなつて了ひました...
芥川龍之介 「地獄變」
...もし彼に月亭(げってい)という号があってあるいは生れた月日が八月の中頃であったなら...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...そこの細君が中頃に燒酎を出し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...秋も中頃となっては寒くて行かれないから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...秋の夜寒(よさむ)に立つ鳥もなき眞夜中頃(まよなかごろ)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...始めから中頃、中頃から結末といふものをちやんとつけないと、竜頭蛇尾などゝ云つて、笑はれた...
田山録弥 「小説新論」
...中頃に至って要諫(ようかん)とはいい更(か)えたり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その小便の利目かどうか知らないが、五月の中頃に、不思議なことには、とても駄目だと見えていた公孫樹の枝から、可愛いい若芽が萠え出してきた...
豊島与志雄 「公孫樹」
...即ち春秋の中頃であつて...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...大正の中頃といえば...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...八月の中頃には北海道の各河川が氾濫して...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...ある頁(ページ)の中頃まで来て急に休(や)めて頬杖(ほおづえ)を突いた...
夏目漱石 「それから」
...前世紀の中頃ファルネーゼ家から一時ナポレオン三世の手に移り...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...勢い明治初年から中頃までは...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...十六世紀の中頃にはアントワアプはその隆盛の極に達した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...始めて田に降りたまう日は大体に旧暦二月の中頃ときまっている...
柳田国男 「年中行事覚書」
...その日の真夜中頃からやっと少しずつ息が強くなって...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...一六三七年の十二月の中頃に...
和辻哲郎 「鎖国」
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