...BAH! 要するに中途半端な...
石川欣一 「山を思う」
...中途半端な人間だと言っただろう...
梅崎春生 「幻化」
...中途半端な想像なんかしゃべらない癖なんだ」明智はそれらの品物を愛撫する様にひねくり廻しながら...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...私は丁度中途半端なときに来て……」おかみさんは茶の間の方へ入らつしてかう仰る...
鈴木三重吉 「桑の実」
...ぐっすり寝込むにはまだ早過ぎる中途半端な今の「出来心」を思うと...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...無限に中途半端な睨み合いの底に沈み――つまり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そうでないといつまでも中途半端な所に落ち着かないでいるようで...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...中途半端なあがき――と俺がアビルの言葉からそう感じたとき...
高見順 「いやな感じ」
...身体から酔がさめて頭にまだ酔が残ってる中途半端なものだった...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...彼女は中途半端な顔付で...
豊島与志雄 「反抗」
...お上さんともつかない中途半端な感じだった...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...二つのうちどっちかに中途半端な自分を片付けたくなった...
夏目漱石 「道草」
...中途半端な事に何の怖ろしさもなく...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...この中途半端な文章を...
牧野信一 「山峡の村にて」
...なにか中途半端な一座をこしらえて東海道筋へ巡業に出かけるという...
正岡容 「寄席」
...中途半端な開化期として理解している明治初年についてのさまざまの物語りをもって...
宮本百合子 「菊人形」
...こうした女の中途半端な労力を外部に求める必要があるか否かが先決問題であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...また中途半端なものとして終わりたくもない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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