...さて中途半端な困りものはいわゆるファンである...
伊丹万作 「「ファン」について」
...中途半端な妥協はとるまい』これと同じく...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...身体から酔がさめて頭にまだ酔が残ってる中途半端なものだった...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...中途半端な態度を取ると...
豊島与志雄 「白日夢」
...「中途半端な状態は堪えられない...
豊島与志雄 「二つの途」
...お上さんともつかない中途半端な感じだった...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...二つのうちどっちかに中途半端な自分を片付けたくなった...
夏目漱石 「道草」
...ただ中途半端なところにとどまっていないことである...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「中途半端な遊びは嫌だね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...こうしていつまでも殿との仲を絶とうとしては絶たれずに中途半端な暮らし方をしている意気地のない自分の事が反省せられ...
堀辰雄 「ほととぎす」
...利己主義者は中途半端な実証主義者である...
三木清 「人生論ノート」
...日本の近代社会の隅々までをみたしている根づよい古さと中途半端な新しさとの矛盾から生れていることを...
宮本百合子 「あとがき(『伸子』)」
...彼女は中途半端な自分の立場をいいことにして...
「海流」
...これまでの自身の中途半端な人生のくらしかたが...
宮本百合子 「観念性と抒情性」
...中途半端な開化期として理解している明治初年についてのさまざまの物語りをもって...
宮本百合子 「菊人形」
...紀子のこの頃の生活の中途半端なよりどころなさをあらわにしてゆくような話であった...
「今朝の雪」
...もつともらしい顏をしてインチキな商賣などをしている連中のような中途半端なイヤラしいウソは無いのです...
三好十郎 「肌の匂い」
...中途半端な立場だと...
山本周五郎 「さぶ」
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