...百人の命をとるまでは決して中途でこの殺人を止めないことを...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...それゆえせっかく入店しても結局中途で退店するものが多く...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...たとえ中途で事業に蹉跌することがあっても...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...中途でなんだか自分がいかにも脳留守(馬鹿)野郎に感じられてきた...
高見順 「いやな感じ」
...せつかくの学業も中途でお止しにならねばならぬこと...
辻村もと子 「早春箋」
...如何に其中途で變化をしたかといふことの概略である...
内藤湖南 「女眞種族の同源傳説」
...疎開や何かの爲高等女學校は中途で止してしまつたまゝなので...
永井荷風 「或夜」
...「君も賛成者のうちに名が見えたじゃないか」と胡麻塩頭(ごましおあたま)の最前(さいぜん)中野君を中途で強奪(ごうだつ)したおやじが云う...
夏目漱石 「野分」
...持前の癇癖にたたられて中途で免職になったオーリックに代って...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...中途でしやがんだりしてやつと品川へついた...
平出修 「二黒の巳」
...中途で行きづまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...中途で枯死したのが千何百町歩...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...中途でゴタついて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...実例は無数にあるが、なかでもあざやかだったのは、第二次大戦中、ソビエットが最初ナチス・ドイツと敵対していたのが、中途で結び、さらに敵対するにいたった姿だとか、終戦直前の日本にたいする態度などで、われわれはこれを忘れることができません...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...あの中途で死んでいたらと思うのでね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...少なくとも中途で誰かが若干はうそをもついている...
柳田国男 「雪国の春」
...中途で路草を食って居たので父は餓死してしまった...
柳田國男 「夢と文芸」
...中途で挫(くじ)けない忍耐力が必要です」「御妻女はいつごろ亡くなられたのです」「八年になりますかな...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
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