...彼は中肉中背の野球選手だ...
...その人は中肉中背で、緊張した様子で話していた...
...中肉中背の人が並んでいる列に並びました...
...足の長い人もいいけれど、中肉中背の人も素敵だと思う...
...中肉中背のおじいさんが、公園で孫と遊んでいた...
...金モールいかめしい制服につつまれた、相撲とりのようにりっぱな体格の警視総監、中肉中背で、八字ひげの美しい刑事部長、背広姿でツルのようにやせた白髪白髯(はくはつはくぜん)の北小路博士、その三人がそれぞれ安楽イスにこしかけて、チラチラと、時計の針をながめているようすは、ものものしいというよりは、何かしら奇妙な、場所にそぐわぬ光景でした...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...もう一人は中肉中背の...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...すると入ってきたのが、中肉中背、黒髪黒目黒鬚の男で、鼻のあたりがてかてか、身のこなしはきびきび、話し方ははきはきで、時間の価値を知っている男のようでした...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...四三、四才ほど、中肉中背、いかり肩、黒い蓬髪、短い無精ひげの男...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...そいつが中肉中背...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...すらりとした中肉中背で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...皮膚は薄くて滑かそうで体は中肉中背といったところでした...
豊島与志雄 「白蛾」
...中肉中背で、色は白い方で、顔立は美男子型だとのことでした...
豊島与志雄 「旅だち」
...年の頃四十五六、中肉中背の、よく陽に焦けた、練達な感じのする浪人者でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「人相は見なかったのか」「一人は中肉中背で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...(五)中肉中背、濃い眉毛と少し大き過ぎる締った口の外には特長のない、眼鏡も髯(ひげ)もなく、毬栗(いがぐり)頭で、黒の背広に鼠色(ねず)のネクタイという、誠に平凡な外貌(ようす)の山井検事が、大兵肥満で、ガッシリした、実行力に富む署長と、相対した時には、佳いコントラストを為した...
羽志主水 「越後獅子」
...其次の男は中肉中背の若い男だが...
羽志主水 「監獄部屋」
...中肉中背の平凡な身体つきで...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...中肉中背だが裃(かみしも)でもつけたように...
火野葦平 「花と龍」
...黒のレースのお召を着た中肉中背の四十歳位の美しい女の方が...
三浦環 「お蝶夫人」
...中肉中背といふよりも...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...中肉中背で、可哀らしい円顔をしている...
森鴎外 「百物語」
...中肉中背で、どこにこれという特徴もなく、ただその眼つきや、ものの云いぶりなどに、あまやかされて育った人間の、権高な、こわいもの知らずといった感じが、露骨にあらわれていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
便利!手書き漢字入力検索