...私の祖父は中老でした...
...彼はいつまでも中老のままでいるつもりだ...
...会社には中老が三人います...
...中老の立場から見れば、彼らの若さと無鉄砲さが気になる...
...彼女は選挙後に中老になることが決まっている...
...神経質らしく眉(まゆ)をきらめかす中老の官吏は...
有島武郎 「或る女」
...お役人は中老で、おまけに職を帯びて登山するのだから、大して元気がよくもなかった...
石川欣一 「可愛い山」
...中老の品のいい細君(さいくん)は...
田山花袋 「田舎教師」
...困つた人間も随分出るだア」「今でも困つた人間が居るかね」中老漢(ちゆうおやぢ)は岩の上に卸した背負籠を担(にな)つて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...この中老漢、身には殆ど断々(きれ/″\)になつた白地の浴衣(ゆかた)を着、髪を蓬(おどろ)のやうに振乱し、恐しい毛臑(けずね)を頓着せずに露(あら)はして居るが、これが則(すなは)ち自分の始めて見た藤田重右衛門で、その眼を瞋(いか)らした赤い顔には、まことに凄じい罪悪と自暴自棄との影が宿つて、其半生の悲惨なる歴史の跡が一々その陰険な皺(しわ)の中に織り込まれて居るやうに思はれる...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...五十位の中老の刀自が熱心な熱心な敬神家で...
田山録弥 「初冬の記事」
...福々しい元老もしくは分別臭い中老になった...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...先刻来ていた中老の男は...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...少しも気がつかなかったのです」中老出雲のお筆は...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...半白の中老人で、立居振舞に何となく物々しいところがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この中老人の額を曇らせます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手足もいやにツルツルした中老人です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自然に備はる品位のある中老人です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中老方の嫉妬(しっと)も多いゆえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...村人四 (中老)やあ...
三好十郎 「樹氷」
...その中老の人の濡れた衣服の水を払いながら...
山本周五郎 「新潮記」
...「戸田家の中老です」戸田下総守(忠諏)はそのときの甲府城支配である...
山本周五郎 「風流太平記」
...五十五六になる中老の男で...
山本周五郎 「山彦乙女」
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