...中村座に関係していた蔦芳(つたよし)と云う独身者(どくしんもの)がいた...
田中貢太郎 「幽霊の衣裳」
...其の日中村座へ往って其の事を話した...
田中貢太郎 「幽霊の衣裳」
...それよりも芝居を見るのが何よりも楽みで猿若の三ヶ町即ち中村座...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...中村座(なかむらざ)と市村座(いちむらざ)の櫓(やぐら)にはまだ足場がかかっていたけれど...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...「解っているじゃありませんか、堺町の中村座に、吉原の繁昌――」「そんなものじゃない」「豆蔵(まめぞう)の人寄せに言う――うんすんカルタに繻子(しゅす)の帯、ビードロ細工に人さらい――などはどんなもので」「それだよ、八」「ヘエ――」「うんすんカルタじゃいけない、オランダカルタがあったら、一と組欲しいな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳥越(とりこえ)の中村座など...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...浅草鳥越の中村座...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...浅草(あさくさ)鳥越(とりこえ)の中村座に旗上げをした...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...中村座では大きに迷惑をしているンで……」「ふむ」「……ところで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この頃不入り続きの中村座...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「当節女形(おやま)として響いている雪之丞が、脇田の門人とは、思いもつかなんだ」二二三斎隠居は、猶(なお)も腑(ふ)に落ちぬように、「実は、御城内に上っている、娘の浪路(なみじ)が、この間、会うたとき、江戸初下(くだ)りの上方(かみがた)役者、雪之丞という者の舞台を、是非見たい故、宿下(やどさが)りの折、連れてまいってくれと申すので、中村座の方へ、すでに桟敷(さじき)の申込みもして置いた次第――江戸まで名が響いている、当代名代の女形に、そのような、武術があろうなどとは、存じもよらなんだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何でもにぎわしゅう、陽気にあそばせば、お風邪(かぜ)気なんぞは、飛んで行ってしまいます」「では、差し上げましょうか――」と、いくらか微笑して、盃をさしたのも、彼女にすれば、雪之丞に今夜逢えるのも、心利いた三郎兵衛のはからいだと思えばこそであったろう――ところへ、女中が、「中村座から、お着きになりましたが――」と、顔を出す...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御新造さん」「何がって――中村座の大坂役者に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お高祖頭巾よりこの手紙はすぐに中村座楽屋に届けられた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...癖のようになっていた中村座...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...三月に中村座から転じて来て...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――知ってるんですか」「中村座へ見にゆくときは...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...中村座の茶屋へ着いたのは午後三時ころであった...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
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