...この功は多分中戸川氏自身の予想しなかつたところであらう...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...茶の間と表の間との境になっている薄暗い中戸のところに...
近松秋江 「霜凍る宵」
...夏中戸を開け放して一寸ゆだんして居るともう彼等の侵入によって必ず何等かの被害を受ける...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...見世庭(みせにわ)から中戸(なかど)を通って奥座敷へ導かれてゆく...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...小田原で二度中戸川に...
牧野信一 「交遊記」
...国民新聞に載つてゐた中戸川の小説を読んで...
牧野信一 「交遊記」
...」「中戸川吉二と柏村次郎には相当誉められてるよ...
牧野信一 「スプリングコート」
...更にその小説を機會に中戸川吉二を知り...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...更にその小説を機会に中戸川吉二を知り...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...中戸川を送つて帰ると叔父と従兄弟が来てゐた...
牧野信一 「文壇諸家一月五日の日記」
...中戸川とは佐々木茂索の紹介で...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...私も時々中戸川の家を訪れるやうになつた...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...中戸川に大いに賞められたので後悔してゐるなどといつては彼に悪いけれど...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...中戸川吉二氏の「アップルパイワン」に登場するかのカフエパゥリスタのブラジル珈琲時代が一とわたりすんだ此も震災前年ころであらうとおもふ...
正岡容 「大正東京錦絵」
...年中戸が半分締めてある...
森鴎外 「雁」
...また常陸の多賀郡高岡村大字中戸川には大(おおくにき)という小字がある...
柳田國男 「地名の研究」
...合(あい)の手を入れると――ふけて廓(くるわ)のよそおい見れば宵のともし灯うちそむき寝の夢の花さえ散らすあらしの誘い来て閨(ねや)を連れだすつれ人男よそのさらばも尚あわれにて裏も中戸も開くる東雲(しののめ)送るすがたのひとえ帯とけて解(ほど)けて寝みだれ髪の黄楊(つげ)の――黄楊の小櫛(おぐし)もさすが涙のばらばら袖に『浮様』『なんじゃ竹之丞』『ちゃっと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一頃はよく講義を聞きに来ていた中戸川範太夫(なかとがわはんだゆう)であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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