...もう一つは中戸川吉二(なかとがはきちじ)氏の何(なん)とか云ふ不良少年の小説である...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...すると中戸川氏の小説も文学史的に批評すれば...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...この功は多分中戸川氏自身の予想しなかつたところであらう...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...文壇(ぶんだん)で球突(たまつき)をやる人は前に書いた里見さん、久保田さん、豐島さんの外(ほか)に加能作次郎さん、中戸川吉二さん、加宮貴一さんなどで、いづれも手合(あは)せをやつたが、みんな五十點(てん)以下だ...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...見世庭(みせにわ)から中戸(なかど)を通って奥座敷へ導かれてゆく...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...中戸川吉二と新橋の東洋軒にゐるから来ないかと誘はれた...
牧野信一 「交遊記」
...小田原で二度中戸川に...
牧野信一 「交遊記」
...国民新聞に載つてゐた中戸川の小説を読んで...
牧野信一 「交遊記」
...地震の直後中戸川からの電報で呼ばれて上京した...
牧野信一 「交遊記」
...「ぢや中戸川吉二は?」と訊いた...
牧野信一 「足袋のこと」
...更にその小説を機会に中戸川吉二を知り...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...夕方六時半の汽車で東京へ帰る中戸川を送る...
牧野信一 「文壇諸家一月五日の日記」
...中戸川吉二と知るに及び彼からその批評を聞き...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...中戸川とは佐々木茂索の紹介で...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...中戸川に大いに賞められたので後悔してゐるなどといつては彼に悪いけれど...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...中戸川吉二氏の「アップルパイワン」に登場するかのカフエパゥリスタのブラジル珈琲時代が一とわたりすんだ此も震災前年ころであらうとおもふ...
正岡容 「大正東京錦絵」
...庭先にいる中戸川弥五郎(なかどがわやごろう)という若侍へ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...合(あい)の手を入れると――ふけて廓(くるわ)のよそおい見れば宵のともし灯うちそむき寝の夢の花さえ散らすあらしの誘い来て閨(ねや)を連れだすつれ人男よそのさらばも尚あわれにて裏も中戸も開くる東雲(しののめ)送るすがたのひとえ帯とけて解(ほど)けて寝みだれ髪の黄楊(つげ)の――黄楊の小櫛(おぐし)もさすが涙のばらばら袖に『浮様』『なんじゃ竹之丞』『ちゃっと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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